図書エスエル キカンシ ノ タイヘイヨウ センソウ000057269

SL機関士の太平洋戦争

サブタイトル1~10
筑摩選書;0075
編著者名
椎橋 俊之 著
出版者
筑摩書房
出版年月
2013年(平成25年)9月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
254p
ISBN
9784480015822
NDC(分類)
686
請求記号
686/Sh32
保管場所
開架一般
内容注記
文献あり
和書
目次

序章 「戦争に勝てなかった責任を仕事で償う」
ある機関士の戦争体験
戦争と鉄道のかかわり

第一章 機関士を目指した愛国少年たち 一四歳で機関区の門を叩く
国のため鉄道員を志願する少年たち
陸軍内務斑の雰囲気が漂う機関区
機関助士への試練の道
機関助士必携、手鏡とフォーク
出征、出動列車の運転

第二章 機関士は死線をかいくぐった 危険に満ちた「銃後の守り」
一八歳で戦時輸送の第一戦に立つ
「特鉱隊」石炭輸送一一〇〇t列車を牽く
二〇歳で急行の機関士を務める
米軍の空襲をくぐり抜けて
空襲激化 命懸けの常務
原爆投下 生き地獄を見た機関士たち
八月一五日、その日も列車は動いていた

第三章 われら鉄道兵 戦地で鉄道を敷く鉄道連隊の戦い
敦賀機関区の機関車磨きから鉄道連隊へ
初年兵教育の最中に二・二六事件鎮圧出動かかる
新京成電鉄は鉄道連隊の訓練線だった
定員九人の狭き門を突破し機関士科へ
御殿場線で勾配線区運転実習
いよいよ激戦の北支へ出陣
装甲列車運転中に八路軍の襲撃を受ける
実った戦場の恋

第四章 戦時輸送に散った命 山田線・豪雪の峠で起きた脱線転覆事故
釜石製鉄所からの輸送を担った山田線
春の大雪、山田線を襲う
運命の四五八列車
雪崩に橋脚を奪われ、機関車脱線転覆
必死の救命 前田機関助士の奮闘
救護隊到着、その直後に絶命した加藤機関士

第五章 命つないだ引揚輸送 ソ連軍の追撃下、樺太からの脱出
八月九日、突然の空襲
ソ連軍の南下に追われる緊急疎開者
宝の島を走った樺鉄
樺太の厳しい自然と闘う
樺太連絡の拠点、稚内の繁栄
戦時下の宗谷本線
内地の機関区から樺太へ応援助勤
南へ、南へ 樺太緊急引揚げの混乱
八月二三日、最後の疎開船が大泊を出港
緊急疎開者であふれた稚内桟橋
貨車で編成された南行臨時列車

第六章 混乱と無秩序のなかで 終戦直後を生きた機関士たち
超満員の列車、荒廃する人心
石炭調達のため機関士も炭鉱へ
戦時濫造機関車のボイラ破裂事故
神経を使った連合軍輸送
米軍指揮下の基地輸送と訓練輸送

第七章 一刻も早く故郷へ、家族のもとへ 舞鶴からの引揚者輸送
引揚家族の心に響いた「里の秋」
軍都・舞鶴の発展と鉄道
引揚港としての舞鶴の役割
全国各地へ 引揚輸送の実際
昭和三三年まで続いた引揚輸送

あとがき
参考文献