図書センジカ ブンガク ノ シュウヘン000056851

戦時下文学の周辺

サブタイトル1~10
編著者名
高崎 隆治 著
出版者
風媒社
出版年月
1981年(昭和56年)2月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
207p
ISBN
NDC(分類)
910
請求記号
910/Ta52
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

I
ペン部隊の人びと
内閣情報部に集まった作家たち
非主体的、ヤジ馬的精神
至れり尽せりの待遇
林芙美子の変貌
貴重な例外―岸田と杉山
妥協を悔んだ尾崎士郎
井上友一郎の独自性
「忠勇無双」の裏側を
石川達三―その戦争末期の表現
南京事件を幻と化す論理構造―鈴木明批判
あまりにもくい違う死体の数
軍法会議で数十人も処断されたわけは?
「直轄の隊長」という言葉が存在するか
向井少尉はけっして笑えなかったろう
砂上楼閣の舞台裏―山本七平批判
山本七平の軍隊批判のイカサマ性
ペテン師の精神構造
〈戦前と戦争中〉―恣意的な使い分けによる詐術
「南京大虐殺」抹殺の手口
南京城内に戦車はいなかった
戦時下に書かれた記録の意味
 
II
戦争と平和が等価なこの国
特権を拒否することの意味
考える自由を求めて
なぜ「銃を執られれた」か
踊らされるのはよそう
一九四四年夏
語られなかった体験
「出陣」組以後の運命
工場を経て戦場へ
中国に進出した新高ドロップ―ある少女の軌跡
戦時下の雑誌
 
III
戦争と文学と短歌―火野葦平『土と兵隊』を軸に
無名者の庶民感覚と作家の立場
民衆否定の短歌抹殺論
戦争と女性の歌
開戦
パーマネント
俘虜
別れ
賜金
甘味品
食糧
動員令
昭和十八年秋

〈対談〉
太平洋戦争を短歌で証言(高崎隆治/菅野匡夫)
庶民の秀歌で綴った歴史の書
昭和を生きてきたという思いをこめる
集めた歌は一千万首に
三〇年代から激減、戦前・戦中の資料
古新聞の下から出た艦内日刊紙
 
あとがき