図書ゲンダイ ブンガク ノ シュクメイ ト コウズ000056843

現代文学の宿命と構図

サブタイトル1~10
大久保典夫双書
編著者名
大久保 典夫 著
出版者
高文堂出版社
出版年月
1993年(平成5年)3月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
207p
ISBN
4770704194
NDC(分類)
910
請求記号
910/O54
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

I 文学史のとらえ方・考え方
昭和文学の宿命―芥川龍之介と昭和文学
批評における戦前と戦後―「政治と文学」をめぐって―
昭和初年代の文学
戦時下と敗戦直後の文学
 
II 現代小説の構造
谷崎潤一郎の小説美学―『小さな王国』をめぐって―
三島由紀夫の性の自覚史―『仮面の告白』の意味―
少年の内面世界の成長―中野重治『梨の花』をめぐって―
少年時代の魂の遍歴を分析―大岡昇平の『少年』―
女性同性愛の奥にあるもの―谷崎潤一郎『卍』をめぐって―
意志と情念との葛藤―円地文子『女坂』をめぐって―
散文の世界 その底にあるもの―島崎藤村『破戒』をめぐって―
歴史小説の分析―島崎藤村『夜明け前』をめぐって―
 
III 作品世界の解読
安部公房『榎本武揚』
吉行淳之介『砂の上の植物群』
森敦『月山』
坂口安吾『二流の人』
三島由紀夫『花山院』
坂口安吾『道鏡』
折口信夫『死者の書』
岩野泡鳴『放浪』『断橋』
島木健作『生活の探求』
中上健次『岬』
三島由紀夫『春の雪』
岩野泡鳴『毒薬を飲む女』
中里恒子『時雨の記』
大岡昇平『花影』
 
IV 詩・評論の研究と鑑賞
岩野泡鳴著『泡鳴詩集』―苦悶をうたう世紀末的でデカダン的思想詩人の世界―
加藤一夫著『民衆芸術論』―見えざる巨人、理想化された民衆像への熱いラブコール―
広津和郎著『志賀直哉論』―志賀直哉評価の基準をつくった名評論―
保田與重郎著『日本の橋』―日本浪曼派の心情の美学が生んだ傑作―
 
あとがき