真実の近現代史
はじめに
第1章 近代ニッポンを造った男たち~西郷隆盛・大久保利通
「情の人」と「理の人」
「ぶらかし」で可愛がられた西郷・寺で碁を打ち出世の道を開いた大久保
大久保にとって西郷は、「普段は目障り。しかし有事には必要な男」
舞台上が好きな西郷、舞台裏が好きな大久保
幕末の「情報戦争」―「鳥羽・伏見の戦い」
COLUMN 「情報戦争、なう」
西郷は「大アホ」か「大天才」か
「外遊組」VS.「留守組」
新政府誕生の「影」を背負った西郷隆盛「征韓論」の真実
二人が袂を分かった日
「もう、ここらでよか―」情の人・西郷隆盛の最期
「独裁者暗殺」~理の人・大久保利通の最期
COLUMN 結婚するなら西郷。リーダーにするなら…
第2章 日本を世界に認めさせた外交―『坂の上の雲』の時代~陸奥宗光・小村寿太郎
「監獄」から外務大臣へ~刀なしでも生きていける男・陸奥宗光
日清戦争前夜の「振り込め詐欺」
ドラを鳴らす中国軍VS.「一人一人がベストを尽くす」日本軍
「三国干渉」を予見していた陸奥と伊藤
教科書には書かれていない、「不平等条約撤廃」の真実
COLUMN 侵略戦争は、「国内での革命」抑止策でもあった!?
「やれる人物」と陸奥をうならせたエリート・小村寿太郎
伊藤をうっちゃり、さっさと日英同盟を結んだ小村たちの辣腕
マスコミは「弾圧」されて参戦論に回ったのではない!?
「ルーズベルトの誤解」に救われた日本
日本の日露戦争勝利がもたらした「最大の成果」
COLUMN 伊藤博文は「千円札のおじさん」
COLUMN 政治家・官僚は「もっと体を張れ!」
第3章 花ひらく政党政治―その興隆と終焉 ~大隈重信・原敬・浜口雄幸 他
政党嫌いの山縣有朋もしぶしぶ承認。日本初の政党内閣
COLUMN 「操り人形」も「棚からボタ餅」
福澤諭吉は大隈重信の「黒幕」だった!?
COLUMN 「革新」も「保守」もない今の日本
総理大臣辞職の裏には「スキャンダル」あり
COLUMN 「胡蝶蘭逆流」のエピソード~「いいこと」は報道されない
「対華二十一ヶ条の要求」は、実は英仏の「お墨付き」だった
原敬内閣の「国際協調」「国内拡大」路線の功罪
凶弾に倒れた政党政治
第4章 戦争へ続くテロの時代―五・一五事件と二・二六事件の真相~犬養毅・大川周明・北一輝 他
マルクス主義から「一人一殺・一殺多生」、そして五・一五へ
五・一五事件で、首相・犬養毅が殺された理由
実行者・青年将校たちと、ブレイン・大川周明の間のギャップ
実は軍内部の内ゲバによって播かれた、二・二六事件の「種」
青年将校たちの「生けるバイブル」となった、北一輝
青年将校たちにとっての「想定外」の出来事
COLUMN 届かなかった想い・裏切られた信頼
北一輝の秘かな目的
COLUMN 「学者」大川周明VS.「魔王」北一輝
COLUMN 昭和天皇と戦争①~大日本帝国憲法と天皇
第5章 太平洋戦争への道~近衛文麿・東條英機
史上2番目の若さで首相に就任した、インテリ貴公子
「満州事変」の先にあったもの~石原莞爾の「世界最終戦論」
意外にも、リベラリスト・近衛が満州事変「賛成派」だった理由(わけ)
「この期に及んで優柔不断では、日本を滅ぼすのは近衛だ」
中途半端に戦争を投げ出して総辞職
COLUMN 「南京事件」はなぜ起こったのか
「バスに乗り遅れるな」で世界の波に乗り損ねた日本
日本と戦争をしたかったアメリカの思惑と罠
「自身のある人でおやりなさい」―政権を投げ出し、総辞職
東條は実は、「戦争回避」のために首相に起用された
『昭和16年夏の敗戦』
COLUMN 昭和20年、小学5年生の夏の記憶
責任逃避し続けた近衛と、覚悟を決めた東條、それぞれの最期
COLUMN 昭和天皇と戦争②~「君臨すれども統治せず」
第6章 戦後復興と日米安保~吉田茂・岸信介
GHQ・マッカーサーと渡り合ったワンマン宰相・吉田茂
「戦争に負けて、外交に勝つ」
安全保障はアメリカにお任せ。経済成長に全力投球
「東西冷戦」で転がり込んだ日本独立のチャンス
憲法第9条と、「正しい戦争があるということが有害」であること
「日本独立」の見返りの日米安保条約
「ワンマン宰相」内閣から「昭和の妖怪」内閣へ
岸の功績により飛躍的に「改善」された新日米安保条約
安保闘争を誘引した岸の「妖怪」イメージ
COLUMN 「妖怪」のもうひとつの顔
順序を間違えた「警職法改正」
COLUMN 昭和天皇と戦争③~マッカーサーを揺り動かした「紳士」
COLUMN 昭和天皇と戦争④~「人間宣言」に込められた昭和天皇の心
第7章 経済大国の罠~田中角栄・中曽根康弘
「前代未聞」ずくめの首相・田中角栄
雪に埋もれた山村から、『日本列島改造論』は生まれた
「20代で政務次官、30代で大臣、40代で幹事長、50代で総理大臣」
「パンダを日本に連れてきたおじさん」
COLUMN 官僚使いの名人の「裏技」と「特技」
オイルショックから「資源外交」へ
「闇将軍」に照らされたスポットライト
COLUMN 「ロッキード事件は冤罪」と私が思う根拠
「風見鶏」と「原発」
「メザシの土光さん」と二人三脚で、三公社を一気民営化
「ロン・ヤス」外交から、「国際国家日本」へ
COLUMN 「日本は不沈空母」発言の真意
「リクルート事件」で頓挫した教育改革
おわりに