図書タケヤマ ミチオ ト ショウワ ノ ジダイ000056741

竹山道雄と昭和の時代

サブタイトル1~10
編著者名
平川 祐弘 著
出版者
藤原書店
出版年月
2013年(平成25年)3月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
529p,図版[1]枚
ISBN
9784894349063
NDC(分類)
910
請求記号
910/Ta68
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
竹山道雄年譜:p495-500 竹山道雄主要著作・関連文献一覧:p501-520
和書
目次

竹山家系図
 
はじめに
身内の憶い出
竹山道雄略伝
 
第一章 竹山家の人びと
「危険な思想家」と「安全な思想家」
見て・感じて・考える人
岡田良平
一木喜徳郎
 
第二章 遠州の名望家
おくにのおうち

銀行家竹山純平とその家族
竹山謙三の葬儀と遺志
牛込時代の竹山道雄
四年修了、一高入学
ドイツ文学科
 
第三章 母方の人びと
最後の儒者
『菩提樹畔の逍遥』

神西清
寄寓
 
第四章 西欧遍歴
ドイツ到着
ローマ
フランス語学習
ドイツとフランスの間
スペインの贋金
 
第五章 立原道造と若い世代
最初の詩
外国語教科書
インメンゼー
立原道造
『ファウスト』
『希臘にて』
 
第六章 独逸・新しき中世?
三点測量の中の日本
芝罘の修道院
北方の心情
尼僧の手紙
ドイツ人との交際
ナチスの翳
国籍
独逸・新しき中世?
泰嶺
 
第七章 昭和十九年の一高
蓮池のほとりにて
特設高等科
安部能成
昭和十九年の一高
自治寮
『都の空』
査閲
体当り
昭和二十年の元旦
終戦の頃のこと
若い世代
 
第八章 『ビルマの竪琴』
開かれた言語空間
閉された言語空間
合唱による和解
an exceptionally touching story
『ビルマの竪琴』の誕生
島田君の訃に接して
『ビルマの竪琴』ができるまで
仰げば尊し
脱走兵や古参兵
サスペンス
 
第九章 僧の手紙
背くことのできないささやきの声
「一億玉砕」を唱える論理と心理
日本とビルマの比較文明論
森有礼と李鴻章の比較文明論
首狩りと言葉狩り
白骨街道をゆく
鬼哭啾啾
水島上等兵の回心
 
第十章 東京裁判とレーリング判事
忘れ得ぬ音楽会
レーリング判事
ハイド氏の裁き
代罪羊
印象的な人物たち
オランダの訪問
デルフトの小瓶
 
第十一章 『昭和の精神史』―あの戦争とは
戦争終結の見通し
隣家のふしぎな人
終戦の翌日のこと
「上からの演繹」批判
『昭和の精神史』
グルー大使と斎藤夫人
二・二六と八・一五
林健太郎・小堀桂一郎の昭和史論争
 
第十二章 門を入らない人々
暴力革命
駒場の正門
レッド・パージ反対闘争
ストライキ第一日
門を入らない人々
一ストライキ参加者の思い出
矢内原門
矢内原忠雄と出隆
退職
 
第十三章 自由
荒木貞夫と南次郎
将軍達と「理性の詭計」
林健太郎
ほとんど悪魔的である
本多秋五
軍国支配者の精神形態
ナチス・ドイツと軍国日本
ペンクラブの問題
日本文化フォーラムと『自由』
『「声」欄について』
 
第十四章 「危険な思想家」
一高教授
ノブレス・オブリージュ
操守一貫の人
童話文学の作者か
大審問官
三つの試み
若者は世界観を求め絶対者を求める
イエスの名を借りて教権を確立した
焼跡の大審問官
日本と自由世界の間のパイプ
Communism and the Intellectual in Japan
代理宗教としての共産主義
 
第十五章 妄想とその犠牲
知られざるひとへの手紙
マルグリット・ソリニャック夫人
妄想とその犠牲
焚殺の現場
会田雄次の評
「心は灰のごとく」
まぼろしと真実
『谷川さんへの返事』
切られた指は痛みだした
モスコーの地図
基地と平和
 
第十六章 剣と十字架
ロゲンドルフ神父
キリスト教会内でおぼえる当惑
ロゲンドルフ神父からの手紙
儒教の天とキリスト教の天
バテレンに対する日本側の反駁
キリスト教にも禍根があったのではないか
神の代理人
ルターの反ユダヤ主義
ヨハネス二十三世の『悔悛の祈り』
消えた嫉妬する神、消えたイエスス
一神教だけが高級宗教ではない
 
第十七章 古都遍歴
美を記述する力
トンネルの先
疚しさを伴う道楽仕事か
竹山道雄の日本紀行
比較文化史的な視野
空也上人
阿弥陀信仰とマリヤ信仰
美学美術史家の条件
文章記述における真実とは何か
神道の美学
神魂神社
 
第十八章 東大駒場学派の人びと
竹山道雄と私
『ルネサンスの詩』
平川善藏
パリでの師弟再会
『ル・モンド』紙の受賞記事
The Happy Few
東大駒場学派の人びと
竹山護夫
西洋化と近代化
学問的社交
西義之氏など
グローバリゼーションとクレオリゼーション
忘れてもなお残るもの
『自由』から『諸君!』へ
 
第十九章 死ぬ前の支度
瑞泉寺
内外の交際
天皇制について
一神教だけが高級宗教ではない
神道的な畏敬の念
死ぬ前の支度
竹山道雄大人之命之霊
現代のソクラテス
芳賀徹の弔辞
 
あとがき
竹山道雄 年譜
竹山道雄 主要著作・関連文献一覧
人名索引