新宿で85年、本を売るということ
[はじめに] この本屋さんにはたくさんの謎がある
序章 ぼくの紀伊國屋書店
初めての紀伊國屋書店
「あらゆる本が手に入る」
数字にできない何か
アーケードのある書店
ホールのある書店
画廊のある…
中村屋の異国情緒
第1章 創業(1927~45年)
田辺少年の夢
老舗の修業、しかし半日
念で生まれた18坪の店
雑誌狂時代
第2章 空襲から(1945・46年)
「新宿以外に死に場所はない」
人間だけ残った街で
第3章 再始動(1947~63年)
復興の一歩、2階建て
風景としての書店
名誉教授の追想
本屋のお得意様係
柴田錬三郎はカフェにいる
満州から来た辣腕ビジネスマン
野球とスキーと団交と
洋書を大卒者に売らせる
ライバルは丸善
ツケが学問を育てた良き時代
第4章 新宿から各地へ、世界へ(1964~79年)
新ビル完成
銀行には貸さない
苦しかったホールの始まり
ビルがもつ意味
データ時代の夜明け
渋谷へ、梅田へ
梅田本店誕生の意味
サンフランシスコ出店
第5章 本店の誇り(1980年代)
田辺さんの禅譲
社員に本を贈る
テレビと全国展開
大学新設ブーム
コミックは2タイトルだけだった
支店に出て知る本店のありがたみ
本を探す最後の砦として
第6章 変わる書店界のなかで(1990年代)
理工書担当者の悦び
置いたそばから売れていく
なぜ本店に売れ調を頼むのか
本を取りに新宿へ走る
出版界の頂点、1995年(いまのところ)
第7章 ライバルたち(2000年代)
売れるPC本
ジュンク堂が来た
人文書コーナーの躍動
「置くべき本は置く」
終章 「うちは本屋ですから」(現在)
九州から来た男
大盛況だった「ほんのまくら」
[おわりに]85年の時間につまっているもの