海鷲
はじめに
第一章 予科練への道
小学生のころ/日中戦争/予科練のこと/予科練志願/採用検査
第二章 甲種飛行予科練習生
土浦海軍航空隊入隊/陸戦と短艇/罰直/吊床訓練/日本本土初空襲の日/脱走への思い/東京行軍/飛行適性検査
第三章 昭和天皇の行幸と夏季休暇
甲飛と乙飛との対立/昭和天皇の行幸/夏季休暇/操縦か偵察か
第四章 三重海軍航空隊
新設の三重空/七つボタンの制服/運動会/入室/御製奉唱/野外演習/中村分隊士/T伍長/二度目の休暇/予科練卒業
第五章 飛行練習生―練習機教程
百里ヶ原基地へ仮入隊/三沢海軍航空隊/飛行訓練/単独飛行/特殊飛行/飛練の罰直/乱気流(エア・ポケット)/予科練の宣伝/航法訓練中の悲劇/移動訓練と定着訓練/機種別選定、練習機教程卒業
第六章 飛行練習生―実用機教程
九六艦戦による飛行訓練/元旦の殉職/戦闘機操縦術練習生卒業
第七章 実施部隊―零戦搭乗員となる
築城海軍航空隊/零戦での訓練始まる/佐空大村派遣隊/錬成員としての最後の訓練/「ギンバイ」の思い出
第八章 練習航空隊での教員勤務
筑波海軍航空隊/零戦五二型の空輸/筑波~鹿屋~上海/上海~台南~マニラ/マニラの美女/マニラ~ダバオ/ダバオの思い出/陸攻での内地帰還/神ノ池海軍航空隊
第九章 母艦搭乗員となる
六五三空大分基地/母艦航空隊ならではの訓練/空母への着艦訓練/台湾沖航空戦と六五三空/小沢艦隊の出撃/小沢艦隊母艦搭乗員の真実/神風特別攻撃隊について
第十章 六〇一空松山基地
郷土訪問飛行/神式特攻隊マバラカットへ/台中でもらったお守り/三四三空の同期生たち/岩国基地/香取基地への移動と邀撃戦
第十一章 硫黄島特攻と沖縄航空戦
硫黄島特攻第二御楯隊/百里ヶ原基地での部隊再建/南九州進出時の悲劇/第一国分基地/敵機動部隊攻撃/喜界島上空の空中戦/不時着/コックリさん/沖縄銃撃作戦で戦死あつかいに/徳之島陸軍守備隊将校との出会い/奄美・古仁屋基地での思い出/都ホテルで思わぬ歓待
/自分の遺骨箱と対面
第十二章 最後の戦い
B-29の邀撃戦法/横浜大空襲を阻止できず/鈴鹿基地に移動/出撃直前の玉音放送
終章 戦い終えて
大西中将の自決/復員/高校教員となる
あとがき
参考文献/著者・梅林義輝の略歴