神と聖愛の福音
第一章 救世の福音―マタイ福音書の概要
神の愛を信ずるもの―解放のよろこび―四つの福音書―愛國者イエス―革命か?神の國か?―山上の垂訓―愛の奇蹟
第二章 奉仕の福音―マルコ福音書の概要
ローマ人の誤解―無抵抗の抵抗―弟子達の誤解―良心の勝利―大臣病の弟子達―愛と奉仕との社會―ペテロの發見
第三章 博愛の福音―ルカ福音書の概要
理想國と神の國―人間的福音―博愛の精神―宣言の實現―祈祷の習慣
第四章 十字架の福音―ヨハネ福音書の概要
愛の冒險―ヨハネの入獄と死―キリストの意識―官憲の態度―キリストの贖罪意識
第五章 聖靈の福音―使徒行傳の概要
使徒の行動記―ピリポとステパノの行動―世界的運動―イエス行傳として―聖靈行傳として―神の内住と人間の完成
第六章 警醒の福音―テサロニケ前書の概要
パウロの書翰―聖雄の足跡―苦難の蹂躙―キリスト再來の意味―再來思想と慰安―人生の五重塔―晝の子
第七章 勞働の福音―テサロニケ後書の概要
日常生活の宗教化―歡迎すべき審判の日―勞働の福音
第八章 自由の福音―ガラテヤ書の概要
自由、充分自由な福音―神の自由―キリストによる自由―信仰による自由―靈魂の自由―愛による自由―十字架による自由
第九章 秩序の福音―コリント前書の概要
狂風怒濤時代―パウロの辯明―批評を超越して―性の問題―愛の組織―復活の福音
第十章 自在の福音―コリント後書の概要
苦惱の彼岸―勝利と自在―道徳的自在性―社會と批難に對する自在性―十字架による自在性
第十一章 恩寵の福音―ロマ書の概要
道徳發狂時代―ロマ書の内容―ロマ文明の批評―生理と救―心理と救―宇宙の實在と救―歴史と救―救を基礎とする新道徳
第十二章 解放の福音―ピレモン書の概要
奴隷文明の確立―監房内の友人―聖愛の社會的実現―自由に最も自由に―賠償?非賠償?
第十三章 完成の福音―コロサイ書の概要
自律的宗教生活へ―三重の完成―キリストによる新創造―人類社會の完成
第十四章 一元の福音―ヱペソ書の概要
一元的福音―宇宙の歸一―靈肉の歸一―諸民族の歸一―諸文化の歸一―社會の歸一―生活の歸一―愛による歸一
第十五章 歡喜の福音―ピりピ書の概要
パウロの寶玉―苦難の藝術―化身の福音―精進の生活―クリスチヤン萬能
第十六章 實行の福音―テトス書の概要
實行第一―實行の階段―實行の模範―再生の原理キリスト
第十七章 友愛の福音―テモテ前書の概要
宗教運動指針―信仰に就ての訓諭―祈に就ての訓諭―指導者の資格に就ての訓諭―宗教生活に就ての訓諭―宗教的社會事業に就ての訓諭―經濟生活に就ての訓諭―友愛の福音
第十八章 剛健の福音―テモテ後書の概要
剛健なるパウロ―悲莊なる遺言状―神の徴兵制度―最後の言葉
第十九章 贖罪愛の福音―ヘブル書の概要
ヘブル書の使命―罪惡意識と贖罪愛の進化―宗教的表象の進歩―贖罪愛の形式とキリストの信仰―贖罪とメルキゼデクの祭司―新しき契約と血―魂の供物と信仰の試練―新道徳と贖罪愛の社會
第二十章 無産者の福音―ヤコブ書の概要
貧民を愛し給ふ神―小慾と大慾―ヤコブ書と山上の垂訓の類似―ヤコブの完全論―辛抱の福音―ヤコブの批評論
第廿一章 試練の福音―ペテロ前書の概要
逆境を押切るもの―宗教的迫害と試練―政治的迫害と試練―倫理的迫害と試練―迫害の馴致と試練―試練の光榮
第廿二章 敬虔の福音―ペテロ後書の概要
闇に輝く燈明臺―末世末法時代―天への梯子―歴史の結論
第廿三章 聖愛の福音―ヨハネ第一書の概要
ヨハネ傳とヨハネ第一章―愛による見神―愛による潔め―愛による勝利―内住する愛―完全なる姿
第廿四章 受肉の福音―ヨハネ第二書の概要
肉體と完全の姿―神の姿の進展―母性なる教會
第廿五章 兄弟愛の福音―ヨハネ第三書の概要
感謝と紹介の手紙―キリスト愛の實行―宗教の優越性と愛の優越性―信仰一點張と愛の宗教
第廿六章 純潔の福音―ユダ書の概要
キリストの兄弟―性慾脱線時代と宗教―聖淨の生活
第廿七章 勝利の福音―ヨハネ黙示録の概要
秘密文書―モーセの五書の完成―七つの階段―三つの敵―羔羊の勝利
附録(パウロ傳年表)