図書カイズ ノ セカイシ000056366

海図の世界史

サブタイトル1~10
新潮選書 「海上の道」が歴史を変えた
編著者名
宮崎 正勝 著
出版者
新潮社
出版年月
2012年(平成24年)9月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
302p
ISBN
9784106037177
NDC(分類)
557
請求記号
557/Mi88
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献:p298-302
和書
目次

まえがき―ラス・パルマスでの着想
 
第一章 地球を構成する三つの「世界」
世界図とチャートとマッハ
「単一の世界」から「海上の道路」が結ぶ複合的世界へ
 
第二章 「第一の世界」を俯瞰したプトレマイオスの世界図
世界を描くことに情熱を傾けたギリシア人
知的好奇心が誕生させた世界図
プトレマイオスが描いた世界
イスラーム大商圏で蘇った世界図
鄭和の海図に紛れ込んだ世界図
 
第三章 大航海時代を支えたポルトラーノ海図
羅針盤による沖合航法と新海図
印刷術が蘇らせた「プトレマイオスの世界図」
ヨーロッパを覚醒させたアジアからの新情報
ポルトラーノ海図で大西洋い挑んだポルトガル
世界史を転換させた喜望峰
軌道に乗るインド航路
 
第四章 「第二の世界」の形成
コロンブスを後押ししたカナリア諸島
「第二の世界」をアジアと錯覚
海図の誤りを挽回させたモンスーン
一四九〇年代に一挙に拓かれた「第二の世界」
ポルトガルとスペインが東西に分割した大西洋
世界図に「第二の世界」を登場させたヴァルトゼーミュラー
カリブ海から始まった南アメリカの変貌
銀がつないだ新大陸とヨーロッパ
海図化・地図化された北アメリカ
 
第五章 遅れて登場する「第三の世界」
太平洋の輪郭を明らかにしたマゼラン
突然に姿を現した「第三の世界」
命懸けの公開と引きかえに
定期化したマニラ・ガレオン貿易
「第三の世界」幹線ルートによりアジアに流れる銀
 
第六章 三つの「世界」を定着させたフランドル海図
世界の海を変容させたオランダ
ニシン漁と造船とフランドル海図
新時代を拓いたメルカトル図法
オルテリウスの『世界の舞台』による世界像の革新
金銀島から解明が始まった「第三の世界」の北部海域
「世界図」から消えた「未知の南方大陸」
 
第七章 イギリス海図と一体化する世界
科学の時代と地図・甲斐図の精密化
カリブ海域の砂糖と産業革命
「第三の世界」を海図化したジェームズ・クック
系統的な測量に基づくイギリス海図
太平洋からアジアへのルートを変更したスエズ運河
「第三の世界」開拓の流れをつくったマハン
二つの世界大戦と海図共有の時代
 
あとがき
参考文献