ソ連軍が満州に侵入した日

まえがき

第一章　関東軍の敗走前夜
野戦貨物廠と筆生
琿春の駐屯部隊

第二章　関東軍の方針転換
南方への兵力引き抜き
貨物廠も後退
見習士官殿転属
朝陽川の平和な日々
集積作業はじまる

第三章　日ソ開戦
ソ連軍侵攻
忘れた陛下の御真影

第四章　戦争終結
ソ連軍戦車西へ行く
武装解除
帰国組と残留組
ロシア人とソ連邦
八十キロの砂糖袋を担ぐ
ロシア語あれこれ
携帯燃料で酒盛り
朝鮮牛を殴り殺す
昭和二十年暮れんとす

第五章　ソ連軍満州撤退
満州から朝鮮へ
日ソ望郷のお正月
砲弾の山を移す
捕虜たちの退屈な夜
捕虜の週番士官
満月の夜は更ける
三十分だけ待ちます

第六章　帰国への行進
内地へ一歩近づく
部隊から地方人へ
三十八度千を越える

あとがき