終戦秘史
序
第一章 終戦をかえりみて
何故により早く終戦せざりしや
和平と降伏の見合い
綱渡りしたる無血終戦
第二章 鈴木内閣の成立
第三章 火の都
宮城炎上
赤坂仮の宿
第四章 鈴木首相への遺書
第五章 鈴木内閣の戦局見通し
四月七日の見通しと六相懇談
六月七日の見通し
第六章 日露戦と太平洋戦の和平工作
第七章 重光外相の和平工作
第八章 天祐天罰事件
米内海相の辞職声明
第九章 木戸内府の時局収拾対策
第十章 鈴木内閣の和平工作
近衛特使のソ連派遣
大手口一本の工作
対ソ電報異聞
第十一章 ザッカリヤス大佐の思想戦
第十二章 熱海西山歌の別れ
第十三章 手おくれ帳
義勇隊と竹槍、主要食一割減、陸海報道部の合同、地方総監制
第十四章 ポツダム宣言の閣議
第十五章 八月八日に時間の拝謁
第十六章 終戦時の日本軍の配置
第十七章 ソ連参戦の閣議
第一回の閣議
第二回の閣議
第十八章 天皇陛下始めての聖断
八月十日の最高戦争指導会議
第十九章 情報局総裁談と陸相布告
宣言受託表示の時期
総裁談と陸相布告の矛盾
第二十章 受託ニュースの欧米への反響
第二十一章 四国回答と東郷外相
第二十二章 終戦の閣議
第二十三章 クーデターの風雲急
第二十四章 先手を打った御前会議
第二十五章 終戦の聖断
第二十六章 聖断を仰ぎし先例
田中内閣の瓦解、二・二六事件、越境事件
第二十七章 終戦の詔勅
首相につめよった将校
第二十八章 玉音放送のテスト
第二十九章 森近衛師団長殺さる
八・一五事件の突発
畑中少佐等近衛師団長にせまる
禅の人森赳
第三十章 下村国務相一行の監禁
第三十一章 近衛兵の宮中乱入
石渡宮相―矢部理事―徳川侍従
録音盤騒動
第三十二章 八・一五事件と田中軍司令官
渡辺第一連隊長と石原少佐
乾門の田中軍司令官と芳賀第二連隊長
宮城内の田中軍司令官
第三十三章 田中軍司令官の自決
吹上御文庫の拝謁
軍司令官の遺書
第三十四章 阿南陸相の自決
陸相の覚悟
進退両難の陸相
死出の杯
第三十五章 大西海軍軍令部次長の自決
第三十六章 放送会館の占領と畑中少佐の死
第三十七章 終戦詔勅の放送
第三十八章 終戦時の二重橋前
第三十九章 鈴木内閣の総辞職
第四十章 七度居を移す鈴木首相
第四十一章 無血終戦に自決せし人
第四十二章 鈴木前首相の覚悟
牧野伸顕の死
第四十三章 東久邇内閣生る
第四十四章 終戦の東久邇内閣
第四十五章 ミズーリ艦上の降伏調印
第四十六章 ついに血を見ず……マ元帥厚木着陸
第四十七章 杉山元帥夫妻の自決
第四十八章 親泊大佐の自決
陸海相剋と懲戒の第一線
第四十九章 内大臣と木戸幸一
第五十章 近衛と木戸の功罪
第五十一章 終戦奉告伊勢、大和、山城の旅
第五十二章 外地の終戦
第五十三章 比島山下軍の終戦
第五十四章 ロハス大統領と神保中佐
第五十五章 四角関係のジャバの終戦
第五十六章 マクドナルド将軍と馬淵司令官
第五十七章 マウントバッテン将軍と寺内軍司令官
第五十八章 レムパン無人島の開拓
第五十九章 中国の終戦……報暴勿以暴
第六十章 北京と洛陽
第六十一章 大陸的気分の終戦
第六十二章 終戦の新京と奉天
第六十三章 朝鮮脱出記 その一
北鮮安州安宅の関
第六十四章 朝鮮脱出記 その二
三十八度線十日の草枕
第六十五章 朝鮮脱出記 その三
開城の医師と竜山の警官
第六十六章 いばらの道四年有半
第六十七章 何を以て先人に答えん その一
日本をかえりみて
第六十八章 何を以て先人に答えん その二
陸奥宗光の日本将来観
第六十九章 何を以て先人に答えん その三
松方正義の対華政策観
第七十章 何を以て先人に答えん その四
山県有朋の日米親善観
あとがき
解説(小堀桂一郎)
人名索引