図書ショウゲンロク カイグン ハンセイカイ000056178

「証言録」海軍反省会 4

サブタイトル1~10
編著者名
戸髙 一成 編
出版者
PHP研究所
出版年月
2013年(平成25年)1月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
493p
ISBN
9784569809151
NDC(分類)
397.21
請求記号
397.21/To17/4
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

解説
 
海軍反省会記録第三十一回 哲学の軽視と謙虚さの喪失
【野元発表】
「太平洋戦争反省録」について
海洋国家日本での海軍軽視
戦前の日米関係
開戦責任は海陸軍同罪と見るべき
軍事と政治
記録と写真
海軍の思想と哲学・宗教
特攻、統率―人事の問題
これからの反省会のありよう
どのような形で反省会をまとめるのか
祈りとは神頼みではなく謙虚さである
孤立・対立の反省は自衛隊に活かされているか
沈黙の責任
哲学とは人を支えるもの
戦争を止められなかったのはだれか
「反省」自体の迷走
用意なくして勝利なし
総論と各論のとりまとめ
未来に何を残すのか―戦訓の研究
 
海軍反省会記録第三十二回 敵を知らず、己を知らず
配付資料について
【寺崎発表】
反省会の締めくくりに向けて
近代戦に対するシステムの不備
「伝統」が生んだ硬直した思想
実力以上のことをやっていた無理
軍人は政治にかかわらずでいいのか
噛み合わなかった陸軍と海軍
【質疑応答・所見】
全体のまとめ方
なぜ世界的視野に立てなかったか
事実に立脚した教訓
複数の視点を伝える
大戦後期まで放置されたシーレーン防衛
活用されなかった研究成果
「彼を知り己を知らば」
燃料と造船
後手に回り続けた科学技術開発
開戦への誘導
指揮統率と終戦工作
海軍の先進性は国内だけ
自分本位の想定による戦略
陸軍と海軍の思想的相違
開戦に至る空気
軍人同士の関係性
今後の進め方について
 
海軍反省会記録第三十三回 生身の体験を後世に―反省録刊行に向けて
諸連絡
原稿の分担について
「大艦巨砲主義」の背景
戦争の始め方と終わらせ方
哲学的、政治的素養の必要性
宣伝と報道の関係
どれほどの量を記述するのか
生身の体験を書くことの意味
国策は国力に見合っていたのか
細菌戦の研究
日米の軍事土木力の差
搭乗員救助という発想の希薄さ
砲戦力は活かされていたか
「事実」をどのように残すかを第一に
戦訓を活かすために
 
海軍反省会記録第三十四回 自主性なき開戦
分担について
航空機や潜水艦の研究はどうなっていたのか
自主性なき開戦
制度化した「特攻」
海軍の化学兵器部隊
潜水艦の開発経緯
通信と土木―戦闘を支えるもの
「生きて虜囚の辱めを受けず」
復興と戦後防衛につながる遺産
開戦―勝利の可能性はあったのか
日本の勝算、ドイツの勝算
原因究明は戦前のそのまた前へ
連合国軍のすべてが正しかったわけではない
ドイツの勝利が前提だった
細菌戦の用意について書き残すべきか
今後の進め方について
 
海軍反省会記録第三十五回 指揮系統と暗号通信
諸連絡
【中島発表】
海軍の無線通信システム
通信員の練度低下による作戦への影響
ミッドウェーの敗北を招いたD暗号の漏洩
暗号を解読から守る
捕虜第一号、酒巻少尉
「生きながらえてお役に立とう」
捕虜観の背景
戦争の変化と捕虜観の変遷
アメリカ版の「戦陣訓」
「船と運命を共にすべし」という不文律
捕虜となることを嫌う伝統
日本の増長と捕虜観
通信の不達、暗号機の盗難
軍令部の情報収集体制
情報の選択は指揮官の責任
パラオ空襲と情報の錯誤
【質疑応答】
面子で艦隊を動かした
情報組織は集中すべき
指令部と前線の通信
【中島発表】
連合艦隊の指揮統帥、司令部の所在
【質疑応答】
トップは現場に出るべきか
潜水艦の使い方
トップはどこで、何をすべきだったか
旗艦の所在、司令官の所在
補給の軽視、情報の不足
 
海軍反省会記録第三十六回 宝の持ち腐れ―諜報と潜水艦
【中島発表】
司令部の所在について
【質疑応答】
陣頭指揮は日本の伝統
南方作戦の枝作戦としての真珠湾攻撃
中途半端な作戦は妥協の産物
南方と真珠湾の比重
軽視された諜報・防諜
対米諜報活動の実際
入手した情報が活用されない
【鳥巣発表】
潜水艦を日本海軍はあまり知らなかった
潜水艦全滅の原因
もし交通破壊戦に注力していたら
無視された潜水艦乗りの声
始める前から責任回避する指導者
上層部の証言を残す
今回のまとめ
 
海軍反省会記録第三十七回 責任回避か、文民統制(シビリアン・コントロール)か
【田口発表】
開戦前夜の政治・軍事の状況
国内・海外に向けた情報戦
【高田発表】
及川古志郎と文民統制(シビリアン・コントロール)
軍務局の設立
機関科問題への取り組み
昭和天皇の生物研究所
大臣は文民か軍人か
陸と海での戦争のやり方の違い
及川古志郎訪欧時の肩書き
開戦か否かを軍人が決めるのではない
兵機一系統の舞台裏
豪州作戦への言及
「命令は説明すべからず」
豊田副武の陣頭指揮構想
開戦前夜の日米交流
【質疑応答】
文民統制(シビリアン・コントロール)は可能だったのか
文民(シビリアン)としての海軍大臣
及川大臣の思想の背景
陸海・日米のディスコミュニケーション
開戦という坂道を転げ落ちる
統帥機関の研究
現代にもつながる陸海の競争
 
関連資料
指揮官の所在位置と指揮について(末國正雄)
<海軍反省会発言者>