残留日本兵
- サブタイトル
- 中公新書;2175 アジアに生きた一万人の戦後
- 編著者名
- 林 英一 著
- 出版者
- 中央公論新社
- 出版年月
- 2012年(平成24年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- vii,252p
- ISBN
- 9784121021755
- NDC(分類)
- 334
- 請求記号
- 334/H48
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 主要参考文献:p243-252
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
序章 「恥ずかしながら」と言わせた戦後日本
水島上等兵の歌
横井庄一の決意
洞穴からの帰還
小野田寛郎の特殊任務
「中村輝夫」は日本に帰りたかった
残留日本兵像の脱構築
第一章 残留日本兵の発生
臣民の範囲
日中戦争と仏印進駐
アジア・太平洋戦争へ
病死・事故死・餓死
戦局の悪化
組織壊滅
総数一万人
将校の動機
自由を求めて
軍隊が嫌になった
現地側と取引した末
要請を受けて
同じ日本人に誘われた
残留を強制
戦犯になるくらいならば
脱獄を競う
第二章 さまざまな状況下での決断
アジア解放のため
複合的な理由
妻子の存在
戦前から住んでいた
敗戦を受け入れられず
流言蜚語に惑わせて
留用された者たち
一軒家と女をあてがわれて
捕虜生活が嫌だった
あくまで生き延びるつもりで
置き去りにされた
上官の命に従う
軍属によるアジア解放
子供の存在
前途が真っくらに感じ
帝都軍人に幻滅
身売りされた
居留民も、理念のために
言葉ができた
職場の同僚から迫られる
植民地出身者の場合
日本と台湾の間で
一万分の一〇〇
第三章 大国との闘争ーベトナム・ラオス・カンボジアー
祖国統一のための長い戦い
正規軍入隊
日本への帰還
市民権獲得
非正規軍に参加した者も
戦争状態が長引くにつれ
日本政府による無視
ベトナム残留日本兵の役割
残された家族が受けた差別
第四章 「解放の英雄」の光と影ーインドネシアー
オランダの構想
国難に尽くす
東部ジャワの「日本人部隊」
ゲリラ戦を指導する
西部ジャワの「日本人部隊」
中部ジャワの「日本人部隊」
独立戦争の実態
下剋上の場と化す
北部スマトラの「日本人部隊」
アチェの「中野学校」
強制送還問題
日本で復職
福祉友の会
スマトラ組とジャワ組の論戦
バリの「日本人部隊」
一八年後の国籍取得
「棄民」から「英雄」に
一時帰国と名誉回復
物語の裏側では
第五章 現地に適応する術ータイとビルマー
日本との関係
最後の生き残り
ビルマから移り住む
ビルマの残留日本兵
マレーから
もともとタイに駐留
戸籍上、中国人となって
合法的な滞在
第六章 国共両軍に分裂して戦うー中国の動乱の最中でー
五六〇〇人が参加
留用され活躍
朝鮮戦争に参加した在日義勇軍
共産党軍の指揮官
山西残留の企て
蟻の兵隊
技術を買われた
台湾で繰り返される運命
第七章 帰国を望まない人ーその他の地域ー
マレーシアとシンガポール
フィリピン
残留日本兵伝説
ノモンハン残留日本兵
コルホーズにて
帰国を恐れて
シベリアの残留日本兵
ウクライナで生存
終章 一万人の戦後史
生存のための営みとしての「残留」
国民国家による追放
組織から個人の時代へ
戦後日本への挑戦状
あとがき
主要参考文献
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