図書アノ コロ ノ コト000056069

あの頃のこと

サブタイトル1~10
吉沢久子、27歳。戦時下の日記
編著者名
吉沢 久子 著
出版者
清流出版
出版年月
2012年(平成24年)8月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
285p,図版[4]p
ISBN
9784860293901
NDC(分類)
916
請求記号
916/Y94
保管場所
開架一般
内容注記
和書
目次

はじめに
 
昭和十九年十一月
戦時下のくらし
空襲下の不安
 
昭和十九年十二月
身近なところにも空襲が
空襲下でも眠りこけていた
夜中、防火用水の氷を割る
 
昭和二十年一月
たべものの少ないお正月
決戦施策が発表された
今夜、眠るところがあるように
 
昭和二十年二月
お酒一升が、私の一ヵ月の給料
たべるものがなくなってきた
しきりにデマが飛び交う
 
昭和二十年三月
春が来ても気持ちは沈む
同居生活がはじまった
東京大空襲の日
商店街は古道具市のように
 
昭和二十年四月
無感動になった自分の頬をたたく
見なれた風景が日々焼け野原に
世相を利用してお金儲けをする人たち
闇買いで家計はめちゃくちゃ
 
昭和二十年五月
都民も穴居生活になるのかしら
歯みがき粉のにおいがするビスケット
大空襲前夜の誕生日祝い
火の粉が降りそそいだ夜
 
昭和二十年六月
二日間ずっと眠りたかった
梅雨の間だけでも家が焼けませんように
 
昭和二十年七月
髪を洗えないので虱が
防空壕も水びたし
 
昭和二十年八月
明日を思わないことにして
私たちの国は負け方を知らなかった
空襲のなくなったうれしさ
 
おわりに