図書キケ ワダツミ モウ ヒトツ ノ コエ000056007

きけわだつみもうひとつの声

サブタイトル1~10
シリーズ戦争と人間;4
編著者名
藤井 重夫 著
出版者
汐文社
出版年月
1975年(昭和50年)8月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
275p
ISBN
NDC(分類)
915
請求記号
915/F57
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

戦争って、何だ?
その序説と結論は、二千四百年むかしに墨子(ぼくし)が説き、チャップリンが二千四百年あとのこんにち、その訓(おし)えをついでいる。
 
兵隊
それは、軍服という制服(ユニフォーム)を着せられた”消耗品”である。
 
戦場
そこは、兵隊の”墓場”である。
 
天皇陛下萬歳
戦死する兵がこの世に最後に遺す既製品の(レディメード)の合言葉だと皮肉をいった帰還兵士らが多かったが、果たしてそうだったか?
 
書かれざる戦記
そこには、さまざまなカラクリがあった。活字になって新聞に出ることのなかった秘話を従軍手帳から捜しだしてみよう。
 
雲のかなた
そこには、人間の”極楽(ごくらく)”があるのだろうか?「山のかなた」に幸せをもとめた詩人のあれは、苛烈な戦場の現実から見れば、まったく”夢”のような…
 
全員戦死
つまり、みんなー人間は生まれたときから”死刑囚”である。けれど、戦場だけでは、野垂(のた)れ死にはしたくない!
 
ミイトキーナの軍神
水清きイラワジ湖畔に散った”雲南の乃木さん”に、非情の物語『楢山節考』の作者も落涙した。
 
悲劇孕むインパール
「記者諸君、この次は天長節にインパールで会おう!」牟田口軍司令官は豪語して笑った。
 
不落「モール要塞」戦
突如、天降った”空中列車”イギリス空挺部隊が、日本軍を「インパールの悲劇」に陥しこんだ、その秘められた戦記ー
 
戦線・落穂集
あれやこれや、書き忘れたこと、というよりもこの本で書ききれなかった、だいじなことのいくつかを、わがいのちを刻むように書きとめた従軍手帳の中からー。
 
あとがき