祖父たちの戦争
第①部 郷土の部隊
「骨は故郷へ届ける」
足の骨が語ること
日本社会の忘れ物
任務は敵前上陸
お前たちは誰だ?
お互いに人間だ
「補給がつかんぞ」
魔のスタンレー
弾が来れば前へ
なぜ殺さねば…
42人の小隊全滅
戦友の名を記録に
涙のイオリバイワ
「食料に敗れた」
小隊全滅の悲哀
第②部 破局の戦場
おやじに会えた
過去を封じ込めて
生き抜く覚悟なり
飢えて赤土を口に
命つないだ「食料」
武器と体力尽きた
海水が甘かった
患者は残置すべし
負けてません!
国家と兵と家制度
「生きて虜囚の…」
口先だけの戦陣訓
虎におびえて行軍
敵の物資を横取り
繰り返された悲劇
第③部 遺骨収容人
「約束じゃから」
ニシムラの襲撃だ
態度変わり過ぎ
どちらが残虐か
この地で墓守(はかもり)に
家族と財産失う
迎えを待つ戦友
殺害、逮捕も覚悟
命ある限り前進
無謀な航海5千キロ
日本総領事が歓待
欲得抜きの友達
突進続ける老人
思想よりも行動
戦友の絆の強さ
第④部 死者眠る島
君を敵とみなす
金歯の遺骨の謎
国会質問に登場
遺骨は観光資源
試練は終わらず
故郷の本籍抹消
日本兵の「暴虐」
飢餓戦線の実相
憲兵軍曹の疑問
「日本を助けた」
地の果てを行く
第⑤部 忘れない
熱帯に残る足跡
記憶にとどめる
遺骨が見せ物に
個人で碑を管理
日本軍の自転車
砲を埋めて自決
山脈に分け入る
日本をやっつけた
死体の川を泳ぐ
人間としての兵士
生水飲み山行暗転
ここに遺体が…
村長が殺された
見事な地形選択
「忠霊塔」に到達
豪州兵の骨の行方
ニシムラの木だ
日本軍挫折の地
日本軍の銃弾出土
人間の姿 記録に
第⑥部 記憶のリレー
お父さん、帰ろう
慰霊の旅が復活
風化しない過去
〽白地に赤く…
亡き父への思慕
鎮魂の阿波おどり
たこつぼの兵士
因縁の地、ギルワ
父の魂に導かれ
留飲下がる感謝状
碑の管理を託す
友人に囲まれて
遺品展示を計画
次代に申し送り
あとがき(中平雅彦)