台湾人従軍看護婦追想記

序文（じょぶん）
　
行雲流水（こううんりゅうすい）　雲（くも）は行（ゆ）き……
南方要員錬成所（なんぽうよういんれんせいじょ）へ
愈々故郷（いよいよこきょう）を後（あと）にして
中国大陸（ちゅうごくたいりく）へ
広東第（カントンだい）一陸軍病院（りくぐんびょういん）へ
行雲流水（こううんりゅうすい）　水（みず）は流（なが）るる……
伝染病棟勤務（でんせんびょうとうきんむ）となる
百衣（びゃくい）の天使（てんし）―緑色天使（りょくしょくてんし）となる
銀盞拗患者療養所（ぎんさんようかんじゃりょうようじょ）に派遣（はけん）されて
ある日（ひ）の出来事（できごと）
夢（ゆめ）のロマン
丘（おか）に眠（ねむ）る百余（よ）の墓標（ぼひょう）
晴天（せいてん）の霹靂（へきれき）―終戦（しゅうせん）
揺（ゆ）れ動（うご）く心（こころ）
敗戦（はいせん）の実感（じっかん）
銀盞拗（ぎんさんよう）を後（あと）にして
中国軍（ちゅうごくぐん）の手（て）に
中国軍（ちゅうごくぐん）の指揮（しき）のままに
街角（まちかど）で予防注射（よぼうちゅうしゃ）
ある事件（じけん）
置（お）き去（ざ）りにされて
帰国（きこく）
振（ふ）り返（かえ）ってみて
『広東一陸会（カントンいちりくかい）』
戦友愛（せんゆうあい）
　
あとがき
この書（しょ）に寄（よ）せて
資料編（しりょうへん）