青春の賦

第一部　振武台篇
宿願朝霞台に立つ
将校生徒の第一歩
劣等生徒長井五郎
修文と練武の日々
錦着て故郷へ帰る
敬愛する戦友たち
墨染の衣着つれど
緊迫する情勢下で
天皇陛下朝霞台へ
朝霜ふみて行く道
決戦の年を迎えて
南溟北海雲蔽いて
輝しい伝統を継ぐ
牧野校長第一線へ
航空生徒修武台へ
且しぼり且さぼる
家居して親を養う
富士山麓に鍛える
真なる生命の記録
晴れの士官候補生
　
第二部　相武台篇
莞爾相武台に進む
兵種別教練始まる
猛訓練続く相武台
一億特攻の年来る
極寒下の訓練続く
代官の西富士野営
兵種別教練おわる
東部36部隊に隊付
歓呼の声に送られ
士官候補生の生活
相武台から信州へ
北佐久に疎開して
塩名田の現地戦術
緑なす信州の山々
敗戦の悲哀に泣く
敗殘の身を故郷へ
あとがき