原爆投下
はじめに この国の原点
第一章 極秘の通信諜報部隊
陸軍特種情報部
海軍大和田通信隊
B29の来襲を予測
第二章 不審なコールサインの出現
残されていた証言
元特種情報部員の証言から
海軍はどこまで摑んでいたのか
情報はどう分析されたのか
第三章 日米原爆開発の歴史
マンハッタン計画
日本の原爆開発
「二号研究」の実態
ウラン採掘が行われた福島
アメリカの原爆開発を日本は摑んでいたのか
第四章 原爆投下へ動きはじめたアメリカ軍
テニアン島の戦略的意味
アメリカの戦略爆撃
精鋭部隊・第五〇九混成群団
東京ローズの「警告」
繰り返された爆撃訓練
第五章 原爆投下へのカウントダウン
原爆投下のターケッドは?
日本の失敗とアメリカの成功
日本も摑んでいた情報
なぜ情報は黙殺されたのか
模擬爆弾の投下
本土決戦に向けて
空襲への警戒を強めていた広島
第六章 広島 運命の八月六日
前夜から続いていた緊張
エノラゲイ、テニアンを発つ
傍受されたあのコールサイン
伝えられなかった危険情報
無防備の広島へ……
特種情報部の無念
警報さえ出ていれば
第七章 原爆と認めず
始められた調査
「原爆」断定までの過程
軍上層部の"本音と建前"
特種情報部で行われた表彰式
第二の原爆攻撃へ
第八章 長崎 繰り返された悲劇
再び現れたあのコールサイン
上層部にまで上げられていた情報
ボックスカー、長崎へ
出撃命令の出なかった精鋭戦闘機部隊
繰り返された甘い予断
「処置なし」の意味
またしても活かされなかった情報
検討されていた「長崎市総避難」
無念の救護活動
第九章 三度目のコールサイン
次は東京か?
避難した天皇
最後まで迷走した軍上層部
終戦と「証拠隠滅」
第十章 封印された原爆報告書
終戦後も続けられていた原爆調査
アメリカ軍へ協力した思惑
国策調査の開始
救済よりも調査を優先
アメリカ国立公文書館に眠る報告書
調査の対象となった動員学徒
"封印されていた"入市被ばくの報告書
戦後の日米関係の出発点
おわりに 止まったままの時計