フィリピンと日本の戦後関係

はじめに
日本語版への序文
　
序章　フィリピンと日本―結局はそれほど不平等にあらず(リディア・N. ユー・ホセ)
過去の文献
本書について
過去、愛、お金
エリートと大衆
画期的な出来事、事項、転換点
　
第1章　フィリピンにおける戦争記念碑と記念式典―踏査的観察(リカルド・トロタ・ホセ)
イントロダクション
戦後初期―一九四五年から一九五〇年
一九五〇年代―戦争開始から十年後
一九六〇年代―二十周年、二十五周年記念
戒厳令時代
過去を振り返り、前進―一九八六年から五十周年記念まで
二一世紀―六十周年記念
　
第2章　戦後五十年間のフィリピンにおける日本の文化外交について(リディア・N. ユー・ホセ)
日本のソフト・パワーの影響を受けるフィリピン―ソフトな経済・文化パワー
フィリピンにおける日本の文化の影響
サンフランシスコ講和条約と賠償協定の批准
日比友好通商航海条約までの道のり
戒厳令と福田ドクトリン
フィリピン・エリートと市民も日本に注目
日比経済連携協定
結論
　
第3章　フィリピンの日本広報文化センター(セシリア・P. トレンティーノ
広報センター
日本語学校の設立
ジャパン・ブレティン
親善使節
日本政府の奨学金
映画とドキュメンタリー
生け花
他の文化活動
結論
　
第4章　フィリピンの最初の日本研究―文献調査と個人的な描写から(リディア・N. ユー・ホセ)
最初のステップ―プログラムの開始
上り坂―プログラムの展開
個人的な相互王流
プログラムは最終的に成功!
　
第5章　日本学術振興会を通じたネットワーキング―個人的な報告(マリージョ・P. ルイス
交流プログラムの略史
グラフ理論のネットワーク―出版と会議
その他の展開
成功の要因とその成果
　
第6章　台頭するアジア―アジア開発銀行を通じてのフィリピン―日本連携(千賀邦夫/アレリー・アレハール-ベルナルド)
ADBとその活動の害ry買う
ADBにおける日本の役割
ADBとフィリピンの連携
ADBを通じたフィリピンの開発に対する日本の援助
アジア、フィリプピン開発における問題と課題
　
第7章　フィリピン女性と日本代製との異文化間結婚の焦点―家族、ジェンダー、愛情、異文化理解(佐竹眞明)
日本における異文化間結婚の概略
フィリピン―日本異文化間結婚 : 婚姻に至る過程
農村花嫁
海外芸能アーティスト
他の経路
フィリピン女性の心のありよう
日本男性の心のありよう
異文化体験と理解
結論
　
第8章　フィリピン人の夫による日本文化への適応(エフレン・エド・C. フロレス)
結婚式
公務員の給料で家族を支える
日本人の妻を知る
山本家
日本にもどる
マニラ二回目の滞在
　
第9章　フィリピンの映画空間における日本人(ティト・ヘノバ・バリエンテ)
欲望と夢の芸術作品
信念をゆるがす解釈
戦争における愛
周辺からの視点
解釈に問題なし
　
第10章　フィリピンの映画批評『母乳―敵の胸の中で』(ロナルド・L. サントス・Jr.)
敵は誰か?
残された人々
　
第11章　日比関係における日本のNGOの役割(ジュンフェ・ギリタ・パヨット)
フィリピンにおけるJNGOの歴史
母親たちの意見―プロジェクト評価
母親たちは日本人スタッフについてどう思っているのか
フィリピン人スタッフの意見
日本人スタッフの意見
ビラーンの医療と自立を支える会(HANDS)
ブラクル・コミュニティによるHANDS評価
女性の健康と発展のための協同組合(COWHED)メンバーによるプロジェクト評価
HANDSと提携しているローカルNGOへのインタビュー
日本人NGOスタッフの反省点
まとめと結論
　
結論
フィリピン史における主要な出来事
訳者あとがき
執筆者紹介・訳者紹介