図書タカハシ コレキヨ ト イノウエ ジュンノスケ000055566

高橋是清と井上準之助

サブタイトル1~10
インフレか、デフレか
編著者名
鈴木 隆 著
出版者
文藝春秋
出版年月
2012年(平成24年)3月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
255p
ISBN
9784166608584
NDC(分類)
332
請求記号
332/Su96
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

まえがき
 
第一章 幸せを持って生まれた赤子
幕末に育った子ども
英米派大童信太夫
サンフランシスコの奴隷
大総裁の人集め趣味
冷たい母の家を出る
国際金融人への道
 
第二章 日露の勝利を公債で買う
実力者井上馨の密使
学士のストライキ
寝耳に水の日露開戦
結局、高橋が派遣され
思いがけないシフの登場
エリートの傍若無人
お白湯の哲学
日本ゴルフの父
 
第三章 初めての大蔵大臣
総裁、副総裁、揃って貴族に
政友会の党員にまで
生まれながらの積極派
どん底で戊申詔書
 
第四章 急成長、総てはここから
最初は何が何やら
余ったカネが物価を上げる
越中女米騒動
物価高騰下の積極政策
早慶が大学になる
井上最初の日銀総裁
物価対策でハッキリ亀裂
カネ余りで輸出が伸びるのか、輸出が伸びてカネが余るのか
生産性を高める
日銀を危機救済銀行に
朝から影が薄かった
およそ政治はムリな男
高橋、子爵を返上、立候補
 
第五章 恐慌を拡大した関東大震災
都心の地震だけに
東日本大震災の公表情報
親任式は余震の芝生の上
前例のないモラトリアム
震災のお蔭で生き延びる
政治家の夢、実務家のソロバン
井上、財界世話業に
 
第六章 枢密院が起した金融恐慌
蔵相失言ではなかった
国会論戦を中止
井上、台銀調査会長に
金融不安、内閣を潰す
四度目の高橋蔵相
褒められた高橋蔵相の進退
泥まみれの井上総裁
 
第七章 世界に出遅れた金解禁
戦争という以上な事態
重金主義者?高橋蔵相
松方も各国を見渡して
それは便利な制度だった
為替ルートを安定したい
出世した二十八年組
一転、不遇な役人稼業
順調な政治家人生
 
第八章 金解禁内閣の発足
幣原、井上の二本柱
相反する二党の理念
本音を吐いた京大での講義
党人安達謙蔵、動く
国債なしで予算を編成
歴史的金解禁の宣言
井上、民政党の党員に
暴落が兜町の答え
高橋の直弟子との対決
検事の賃下げ反対
 
第九章 暴風に向かって窓を開ける
超一流学者の誤診
世界大恐慌に発展
太陽のない街
準備万端抜かりなく
井上さん、おめでとう
衆院選圧勝、過半数確保
金、海外へ流れる
円高での金解禁
全国行脚した四人の侍
浜口「男子の本懐」
無理やりに後継を
引き受けてみたものの
再度の官吏減棒
 
第十章 理念は足元から崩れた
満州事変は勃発し、英国は金本位脱落
ドル買い三億円に
財界の面従腹背
命令を聴かぬ軍隊
選挙の神さま
安達の勘
計画を狂わせた大演習
正金を救った一枚の念書
大命老総裁に下る
推されて党選挙委員長
個人の恩讐を超えて
お棺に米国製クラブ
 
第十一章 日銀引き受けという新手
期して待つ
まず、深井を招く
その夜のうちに禁止令
買い殺到で三日間の休場
まず円安で飛躍から
チャップリン歓迎宴
誰でも気がつく、誰もやらない
日銀、お札を自由に
一石三鳥の効果
先輩はいずれも失脚
リフレーション
 
第十二章 明治は遠くなりにけり
最優秀会社
難しい局面での交代
命と引き換えに国債減額を目指す
六回目の大蔵大臣
福田陸軍主計官
高橋を知らない若い将兵
組織的な決起
世界に先んじた不況からの脱出
ケインズに先立つケインズ政策
遠回しな井上への忠告
辞退した近衛文麿
 
第十三章 ユダとなって怨念を晴らす
軍備は生産なり
国債漸減主義の放棄
大蔵省主流派の粛清
談笑裡に一時間半で予算編成
浜田の腹切り問答
軍財抱合財政
人の心の移ろい
戦後、国債の発行
 
あとがき