図書カイテン000055206

回天

サブタイトル1~10
編著者名
回天刊行会 編集
出版者
回天刊行会
出版年月
1976年(昭和51年)3月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
592p,図版[64]p
ISBN
NDC(分類)
397.5
請求記号
397.5/Ka21
保管場所
閉架一般
内容注記
折込図1枚
和書
目次

刊行のことば
 
第一部 創始編
『回天』誕生の経緯(吉松田守)
『回天』の創始と二人の若人(鳥巣建之助)
回天の志遂げずば止まじ(板倉光馬)
『〇六兵器』かくして成る(鈴川溥)
『回天』出現のかげのエピソード(内藤力)
 
第二部 編制・訓練・整備編
回天隊の編制(板倉光馬)
闘魂ひとすじ『回天』整備(板倉光馬)
回天整備班悪戦苦闘記(高嶋靖太郎)
〝死への熱走〟回天操縦(河崎春美)
 
第三部 作戦編
回天作戦の概観(鳥巣建之助)
菊水隊士わだつみに消ゆ(揚田清猪)
伊四七潜回天特攻戦記(折田善次)
仁科隊壮美の先頭出撃(岡之雄)
金剛隊伊五三潜突入作戦(小家喜久雄)
母潜を救って散った回天轟隊(横田寛)
原爆に一矢報いた回天多聞隊(鳥巣建之助)
満を持した基地回天隊(小灘利春)
 
第四部 遺書・遺文編
(黒木博司)神州ノ美、我今疑ハズ
(樋口孝)犠牲ヲ踏ミ越エテ突進セヨ
(仁科関夫)当りて砕けぬ敵やはあるべき
(福田斉)殴り込み寸前、意気極めて軒昻
(佐藤章)まりゑ殿、日本一の妻であった
(今西太一)日本は私達の突撃を必要としている
(上別府宜紀)あらゆる苦境を忍び光明の彼岸へ
(近藤和彦)姉上、母に代りてご養育只々有難く
(川久保輝夫)敵を索めて浪万里まず魁けん金剛隊
(都所静世)純真な子供達を守るために死のう
(本井文哉)私の最後の、最上の親孝行を
(久住宏)名をも水泡と今はすてゆく
(伊東修)父の後を追い南の海に
(有森文吉)いざ征かんコッソルへ
(石川誠三)生の意義をこの一挙に賭く
(三枝直)軍人の生涯は死の修養にて候
(森稔)花は散りてこそ花よと惜しまれ候
(吉本健太郎)二十二年清き楽しき人生なりき
(豊住和寿)皇国護持の道、我らが肉弾突撃のみ
(塚本太郎)何もかも打ち捨てゆくが我が青春よ
(川崎順二)軍人たるもの総討死の覚悟にて
(宮沢一信)病気にては絶対に死なざる確信有之
(石田敏雄)太平洋の波に消えゆく回天隊
(芝崎昭七)一切の私情を擲って征きます
(黒川文男)世の常の母にはあれど、我が母よ
(市川尊継)一足お先に。ごゆるりとお出でを
(田中二郎)苦労ニ苦労ヲ重ネテ死所ヲ得タリ
(熊田孝一)父母よ、何一つ孝養もつくさずに
(矢崎美仁)散りて甲斐ある命なりせば
(三好守)お会いできぬと思った母上に
(河合不死男)生死辛酸不足論 救国赤心躍軀幹
(堀田耕之祐)二十五年のご慈愛に応え一切を尽くす
(阪本宣道)うつせみのかろき命と思えども
(福島誠二)出る月を待て、散る花を追うな
(八木寛)生き甲斐ある現在に生を享け
(矢代清)親のため惜しむ命を、君のため
(土井秀夫)〝息子〟よりの贈物ご受領被下度
(亥角泰彦)出で立つや心もすがしるりの色
(館脇孝治)台湾育ちのノンビリ屋だが天下無敵
(柿崎実)何も報ゆる事なき二十年の一生
(前田肇)寝顔静カニホホエミニケリ
(山口重雄)散りぎわ清くニッコリと
(八木悌二)いざ征かん筑紫の海のつづく辺に
(安部英雄)ふる里・小樽は雪深かろう
(松田光雄)笑顔で帰らん母の夢路に
(坂本豊治)姉さん、たくさん孝行して下さい
(千葉三郎)一死以テ報ズルノ感激
(小林富三雄)軍人には日々の生活が遺品になる
(池淵信夫)父上、ご高恩に報いる最高の道を
(久家稔)帰投者を冷たい目で見てくれるな
(水知創一)私が死んでも髪など切らないで
(北村十二郎)父母よ、だがそれ以上に国想う
(関豊興)死免るるなし、永遠の生を求む
(小森一之)精神は澄んで一点の曇りなし
(川尻勉)魂は永遠に祖国の山河・同胞を
(水井淑夫)超死真生 悠久大義
(林義明)名所旧跡巡りに残んの青春を
(和田稔)国に捧ぐ我が青春の真昼前
(上西徳英)逆巻く濤は怒れる私の顔
(成瀬謙治)国難打開の捨て石たるの喜び
(小林好久)死ぬときは死んだ方がよろしく候
(佐野元)別れに際し語れるはただうそのみ
(赤近忠三)砕けて還らぬ身にしあれど
(伊東祐之)征きて還らじあづさ弓
(猪熊房蔵)うけつぎ来たりて我れもまた征く
(橋口寛)神州ついに護持し得ず
(小野正明)敷島の大和桜と咲きにしを
 
第五部 思慕編
母のいのち・ただ一人のあなた<上別府宜紀>(上別府ふみ)
わたしの〝桃太郎〟<仁科関夫>(仁科初枝)
中尉になっても母と寝る<福田斉>(福田茂)
朝靄に消えた白い手袋<豊住和寿>(豊住シズ)
遺された〝金の駒〟<宇都宮秀一>(木村太郎)
晴れやかに舞い納めた黒田節<市川尊継>(市川トヨ)
思いつめた厳しい横顔<〃>(二宮弥生)
堂々たる日本男子のおもかげ<〃>(黒沢初栄)
海は哭いている<十川一>(十川昌子)
南の〝黄泉の国〟に眠る弟よ<原敦郎>(光田操)
「おれはもういいんだよ」<石川誠三>(石川時雄)
強きを挫き弱きを助けて<北村十二郎>(北村国雄)
さりげなき〝最後の晩餐〟<堀田耕之祐>(堀田徳治)
夢にみる君の姿は凛々しくて<池淵信夫>(池淵ユキ子)
至誠院釈義潤回天居士の霊に<北村鉄郎>(北村士郎)
鎮魂歌<和田稔>(西原若菜)
後れても誓ひし言葉忘れめや<橋口寛>(橋口盛秀)
わたしの心の海〝あんちゃん〟<村上克巴>(松尾英子)
わが兄ながら敬服する<成瀬謙治>(成瀬信男)
わずか三十分・今生の別れ<三好守>(三好みなえ)
 
第六部 追憶編
まさに憂国決死の志士団(長井満)
死すべく死んだ・期友黒木(北畑正)
水漬く屍に捧げる誄詞(鳥巣建之助)
仁科中尉と徹夜の論判(堀夷)
天無情・黒木大尉の殉職(板倉光馬)
生頼のわが胸うずく(山地誠)
瞳あくまでも澄む〝死の航進〟(佐藤武雄)
〝男なら〟特攻基地特訓(袖山庸一)
空から追った勇士らの航跡(小野尊)
光と音の交錯・光基地(谷道巌)
回天搭乗員・生と死と(石渡昭三)
波のような男・村上克巴少佐(佐丸幹男)
還らざる戦友を想う(横田寛)
山本孟候補生の殉職(溝口智司)
〝男の中の男〟北村十二郎(高橋歳光)
北村十二郎〝青春の季節〟(今泉健治)
竹馬の友・上西徳英君を偲ぶ(森永与七郎)
成瀬謙治少佐と夏みかん(近厚)
小林大尉・秋風に軽き骨箱(白井善七)
『回天』と『松政』(倉重アサ子)
最後の〝少年の季節〟(菊池清吾)
死また人後に落ちず・田辺晋(安藤悟郎)
わが死友・海老原清三郎(島田徳)
久住宏・耳朶どよもす万歳の声(山田穣)
〝鉄の団結〟誇った白竜隊(多賀谷虎雄)
北村少尉・残んの青春(高野慶貴)
土浦海軍航空隊第58分隊(石橋輝好)
土空のアイドル・磯部武雄(宮崎正治)
遺影永へに老いず・矢代清(進藤清三郎)
散る桜、残る桜も散る桜(小灘利春)
回天の業ついに成らず(田中宏謨)
あゝ、眼涼しき友らよ(小林秀雄)
死におくれに泣いた久家稔(塩津礼二郎)
わが道を征った八木寛(三浦正人)
大神突撃隊回天隊歌(脇田孝一)
石田敏雄・難波進両君を憶う(桐沢鬼子衛)
悲哭・松尾秀輔少尉自決(松村清行)
春風四辺を温む・勝山淳(後藤顕郎)
終戦直前凛然と征く・成瀬謙治(田代英俊)
スクラム組んだ我が友・十川(吉浦幹夫)
南海の底ひに逝った福島誠二(小灘利春)
 
第七部 随想編
回天特攻隊員の〝死〟の意味(鳥巣建之助)
生と死の思索(荒井源一郎)
回天と七生報国の精神(桜井勝)
 
第八部 顕彰編
『回天』顕彰の経緯(顕彰会)
『回天』顕彰と忘れ得ぬ人々(鳥巣建之助)
醍醐忠重長官と『回天』(鳥巣建之助)
回天碑創建の思い出(吉田忠太郎)
 
諸表
第一表 回天特別攻撃隊出撃歴一覧表
第二表 潜水部隊回天作戦による戦歿者一覧表
第三表 前進基地回天作戦による戦歿者一覧表
第四表 回天訓練による殉職者一覧表
第五表 回天特別攻撃隊潜水艦戦死者名簿
付図
回天訓練基地所在略図
回天関係図
回天特攻隊配置図
回天特攻隊訓練基地所在地
回天特攻作戦図
回天追悼の歌
あとがき