年賀状の戦後史
- サブタイトル
- 角川oneテーマ21;B-152
- 編著者名
- 内藤 陽介 [著]
- 出版者
- 角川書店
- 出版年月
- 2011年(平成23年)11月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 221p
- ISBN
- 9784041100875
- NDC(分類)
- 693
- 請求記号
- 693/N29
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 主要参考文献:p221
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
第一章 焼け跡から、尋ね人への〝謹賀新年〟―終戦直後
「虚礼廃止」論からの解放
インフレ増収策としての年賀切手
世界初「くじ付き葉書」という発明
郵政大臣・小澤佐重喜
特等はミシン、三等はコウモリ傘
干支切手とお年玉小型シート
第二章 「日本の正月」をいかにデザインするか?―GHQ占領期
干支は悪しき迷信?
朝鮮特需インフレと料金値上げ
慶事のデザインとしての「翁面」
〝昭和切手〟デザイナーの絶筆
GHQの「追放切手」と神道の意匠
第三章 カラー切手登場、賞品はテレビ―朝鮮戦争特需後
現在にいたる原型の誕生
テレビ放送スタート翌年の目玉
カラー切手時代の幕開け
目を光らせる会計検査院
「こけし」「ゑじこ」の年賀切手
「竹島切手」をめぐる攻防
第四章 郵政労使闘争に巻き込まれる年賀状―五十五年体制の幕開け
戦後五十五年体制の発足
南極ブームと鯨の年賀切手
時刻欄に「年賀」の消印
消えゆく郷土玩具の記録として
切手がもたらした再評価
年末闘争で遅れた昭和三十五年の年賀状
第五章 我が町から〝大臣切手〟で地域振興を―東京オリンピック前後
鈴木善幸と「金のべこっこ」
年賀はがきから消えた消印
切手ブームの副作用
岩井挽物人形の辰と龍神招福
「蛇」をめぐる論争と「わら馬」
NIHONか、NIPPONか
第六章 干支は一巡し、郵便番号導入―高度経済成長末期
十年で枚数倍増、手作業は限界に
一刀彫ひつじの「大臣切手」疑惑
申年切手の陳情攻勢
郵便番号はこうして決められた
郵便局が「高値で切手買いとります」
干支は一巡、絵柄は「宝船」に
第七章 「インフレ」「年末闘争」という受難―オイルショック期
オイルショック直撃で半減
収支悪化で再燃する「虚礼廃止」論争
「竹へび」と「飾り馬」
年末闘争の混乱ふたたび
未達年賀状は数千万通
切手に「出刃包丁」というタブー
「流し目ニワトリ」
第八章 プリントゴッコ人気と天皇病臥の自粛の中で―昭和の終わり
「犬」と「ししのり金太郎」
民間業者参入で庶民が買えない?
プリントゴッコの登場
「小槌乗りねずみ」と「作州牛」
「封書年賀状」の復活
慶事のデザインと「信教の自由」
ワープロ、プリンターへの対応
自粛ムードの中、昭和最後の年賀状
終章 〝戦後〟の終わり、そして平成へ
戦後はいつ終わったのか
平成の年賀切手事情
プリクラ切手、オリジナル切手の誕生
ケータイ、メールとの競合
再生紙はがきをめぐる狂騒
おわりに
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