図書目録ダレモ ガ カカナカッタ ニホン ノ センソウ資料番号:000054971

誰もが書かなかった日本の戦争

サブタイトル
日清・日露・太平洋戦争を知らない子供と大人のために
編著者名
田原 総一朗 著
出版者
ポプラ社
出版年月
2011年(平成23年)7月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
301p
ISBN
9784591125182
NDC(分類)
210.6
請求記号
210.6/Ta19
保管場所
閉架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

なぜ今、この本を書くのか
 
序章
捨て石となれ、と教えられた少年時代
聞き取れなかった玉音(ぎょくおん)放送
敗戦。大人の言うことが180度変わった
教科書に黒塗りをする敗戦後の日本教育
あれほど、「体を張って戦争を止めろ」と言われていたのに
 
第1章 日清戦争で勝った後の日本はどう変わっていったのでしょう
先進国とならんで、帝国主義をかかげたかった日本
日清戦争のきっかけとは
日清戦争には不安だった明治天皇
清国と日本の考え方の違いが戦争を引き起こす
日清戦争に勝ち、世界の強国の仲間入りができた日本
ストップをかけてきたロシア、フランス、ドイツの3国
反戦争主義であった伊藤博文は、豊臣秀吉のように出世した人物
 
第2章 強国ロシアを敵にした日露戦争に、日本はなぜ勝てたのか
義和団事件が利用され、北清事変を起こす
ロシアを恐れるイギリスと、日英同盟を結ぶことができた日本
「満韓交換論」を断られたことが、日本を日露戦争へと向かわせる
日英同盟で、イギリス側が、もくろんでいたこと
日英同盟を強引に進めたのは、日本政府の次世代たち
なぜ、マスコミが戦争をあおりたてなければならなかったのか
ロシアの国力に、戦いは悪戦苦闘であった日本
戦争を避けたかった明治天皇
日本に味方してくれたことになったロシア革命
アジアの独立運動の星になれた日本
日本は本当に、朝鮮を植民地化したのか
韓国合併について、日本の帝国主義をみとめたアメリカとイギリス
激しい抗日運動と伊藤博文の動きとは
韓国皇帝を退位させた、ハーグ密使事件
 
第3章 満州事変は世界の大国に指示されていた
ベルサイユ条約での提唱は、帝国主義をやめるということ
欧米列強の平和主義とは自己中心的なものだったのか
9カ国条約への不満が、満州事変につながっていく
日本の動きは国際連盟に支持されていた
満州事変の引き金となった柳条湖事件の真実
権威を失った政府と、暴走する関東軍
国際連盟が、満州事変で日本を批判できなかった理由とは
満州事変が起きる前と後の日本
一人で国家を動かす大物、石原莞爾
五・一五事件と軍人内閣の時代
好意的だったリットン調査団を批判した、満州ブームにわく日本
国際連盟を脱退した松岡洋右は大歓迎された
国連脱退と、国際社会への日本の主義主張
 
第4章 なぜ日中戦争は起きたのか、なぜ泥沼化したのだろうか
二・二六事件は、大義のない反乱であった
中国側から仕掛けられたことを日中戦争
ソ連重視で、日中戦争には拡大反対はだった石原莞爾
中国で国民党と共産党が手を結んだことを知らなかった日本
国策研究会は、戦争を〝早く終える〟派となり、和平をめざすが
ヒトラーに、日中戦争の和平を、とりもってもらおうとした日本
連勝の日本が、戦う意味に迷ってつくった、「東亜新秩序の建設」
南京大虐殺まで起こし、負けを知らない日本軍が弱っていく
 
第5章 勝てないとわかっていても行われた、太平洋戦争
太平洋戦争前夜、東条英機は泣き明かした
ヨーロッパが第二次大戦の時、日本の眼はアジアに向けられた
アメリカ通の松岡洋右が、独伊との三国同盟を進めたわけ
三国同盟に大賛成だった、東条英機と大東亜営圏
日米交渉にまずやってきたのは、アメリカ人宣教師だった
「日米諒解案」と「ハル四原則」の大きなギャップ
「日米諒解案」の強気の修正は、事前にアメリカにバレていた
松岡外相を追放するために総辞職した近衛内閣
アメリカを怒らせた、南ベトナムへの日本の進駐
ルーズベルト大統領との日米首脳会談をめざしたが
日米交渉成立せず。そして、始まってしまった太平洋戦争
御前会議で、明治天皇の「みな同胞(はらから)」を読んだ昭和天皇
海軍を味方にして、回線をとどめようとした近衛首相
日中戦争を無駄にするなという軍部は、対米戦争を主張
毒をもって、毒を制すために、東条英機内閣を命じた天皇
東条英機の史上初の軍人内閣は、戦争反対だった
どちらにとっても、時間稼ぎだった日米交渉
アメリカの「ハル・ノート」が、日本を怒らせた
戦争をやめたら、日本国内で暴動、内戦が起きてしまう
真珠湾攻撃は、だまし討ちを装った、アメリカ側のマジックだった
 
最終章 太平洋戦争は、侵略戦争ではなかった
「撃ちてし止(や)まん」と勇んだが、玉砕(ぎょくさい)につぐ玉砕で、大敗となる
戦争を終わらせたかった天皇は、ポツダム宣言も受け入れたかった
広島への原爆投下では、まだ、完全に敗戦を受け入れなかった軍部
原爆が落とされなかったら、日本はどうなっていたのか
大東亜戦争、別名、太平洋戦争から学ぶこととは
一番大切なのは、戦争を、二度とおこしてはならないということ

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