図書目録テイコク カイグン ノ ナゾ資料番号:000054724

帝国海軍の謎

サブタイトル
編著者名
原 晃徳 著
出版者
徳間書店
出版年月
1971年(昭和46年)12月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
238p
ISBN
NDC(分類)
397.21
請求記号
397.21/H31
保管場所
閉架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに
1 なぜハワイを占領しなかった?
奇襲成功後に追い討ちせず反転/はねつけられた源田提言/危険なかった輸送船団/上陸していれば無血進撃/米本土への攻撃も可能だった/空母三隻が無傷のまま/飛行機に弱い空母船団/奇襲作戦に反対だった南雲中将/
米が奪回するのも難しかったろう/米守備司令官も“もろさ”認める/“剣道の極意”が好機を逸す/海軍の大きな作戦ミス
 
2 戦果ゼロ? の九軍神
実は十人編成/一人は捕虜に/一度は山本長官が拒否/防潜網を突破できるか?/三時間も開いていた防潜網/二隻は事前に爆沈/故障でヨタヨタの“捕虜一号”酒巻艇/ご難つづき、真珠湾から離れる一方/体当りも断念し、哀れ自爆/大本営の作文―想像での戦果発表/
欧米なら賞賛―抹殺された捕虜第一号/巡洋艦に魚雷かわされ四隻目も撃沈/命をマトの訓練も実らず/疑問の多い米海軍の記録/戦果なくとも心うつ敢闘精神/豪州で後追った松尾中尉
 
3 英不沈戦艦はなぜ沈んだ?
四つ相撲の勝利、真珠湾以上と評価/強靭な鋼鈑、完璧の装備/二巨艦編入の報に首脳部は衝撃/「難攻不落ではない」と小沢中将/両艦発見の報に歓声/報告ミスを見破る/一分間六万発の対空砲火/モリを打たれた鯨のように/
あっぱれな抵抗ぶり/援護機を断わられ“丸腰”の両艦/空母が座礁し修理間に合わず/敵には意外だった猛速魚雷/英海軍の逸材フ中将のネルソン魂/航跡とどめぬ酸素魚雷
 
4 零戦はなぜ敗れた?
デビュー五カ月間の無敵ぶり/四対一でヘルキャットに惨敗/緒戦は獲物の奪い合い/ムシのいい要求をみたした設計者/ドイツが持てばイギリスは降伏?/比較しようもない優秀性/無傷の不時着機が敵の手に/アメリカの技術陣も舌をまく/
零戦の弱点をついたヘルキャット/頑丈さもスピードも上まわる/さらに強敵ムスタングP51出現/海軍は改良に無理解/ゴリ押しの改良要求で性能ドカベリ/新鋭五四型の誕生も量産能力すでになし/栄光と悲哀の象徴
 
5 日本空母はマッチ箱か?
わずか二弾で「赤城」沈む/危険物いっぱいの甲板/真珠湾の成功で慢心/進言きかぬ南雲中将/壮絶だった「飛竜」の最期/戦艦中心を固執して遅れをとる/真珠湾を逃れた空母で逆転された皮肉/
超大型空母「信濃」で挽回はかったが/基礎訓練ぬきで実地に参加/不沈巨大艦を過信/空母は各国とも巨費をくう消耗品
 
6 無用の長物だった?「武蔵」
あわれ孤影悄然レイテに沈む/無謀な作戦で旗艦まず沈没/艦載機五十が波状攻撃/「大和」をはずして狙い撃ち/世界一の主砲も空に放っただけ/わずか二年二カ月の短命/真珠湾攻撃の戦艦は戦果ゼロ/勲章かせぎの出撃/軍縮会議脱退が戦艦優先の因/
大艦巨砲優位は第一次大戦の名残り/“飛行機主役の海戦”時代に逆行した悲運/戦史上まれな戦艦の艦砲射撃/ガダルカナルの飛行場は火の海/“ガ島攻防”に「大和」「武蔵」不参加
 
7 南雲中将は狂っていた?
重大ミス連続で、いまも非難の的/真珠湾への途中もグチこぼす/「勝負度胸にとぼしく小心翼々」/ミッドウェー作戦で十分間の逡巡/重大な決断に迷う/先手必勝を忘れ、再転装を命令/一瞬で廃艦になった三空母/大敗かくし生き残りの兵帰さず/
自決を周囲がとめる/幕僚の意見を鵜呑み、首脳部も不信/なぜ面倒な転装を二度までも?/米にとって偶然の幸運/“ムシのしらせ”で北上/米機にケガの功名/結果論での糾明は酷
 
8 山本元帥は自殺した?
軍民に衝撃の戦死発表/米軍三十数機が襲い密林に撃墜/将兵の士気を鼓舞しに前線へ/知謀より温情の性格/死場所をさがしていた?/激職四年に疲労つのる/一撃反転に激怒/精神的に参ってアセリが……/
いらだちのなかで視察行に/“死神”につかれた行動/視察日時が敵にツツヌケ/出発直前、不吉な事故……/誰かが軍刀を握らせて姿勢を正した?/戦局は一気に悪化へ
 
9 捕虜になった? 古賀元帥
部内に奇怪なウワサ/六人を引き渡すとの怪情報/捕虜引取り部隊は全員消滅/真実を知るセブ島守備隊/秘密裡に処分? 真実は永遠のベールに
 
10 「陸奥」の爆沈と損失は?
大爆発―天をつく火柱/原因はスパイ? 不満分子説も/三式弾の自然発火にも可能性/無煙火薬を“犯人”と断定/ありえない自然発火/某二等兵曹の犯行説?/らくに忍びこめた火薬庫/容疑は濃いが物的証拠なし/
敵国の機関が依頼か?/一度も威力を示さなかった巨砲/事故が尾をひいた戦局/一か八かの「あ」号作戦/豊田長官に大きな負担/永遠に原因不明?
 
11 機動部隊は誰が創った?
考え出したのは日本海軍/鮮かな米の空母中心作戦/昭和十四年に立案/すぐれたプランも水の泡/へっぴり腰の対策が敗因/大艦巨砲主義の伝統がアダ/武蔵・大和はいまなら一隻千億円/空母あと四隻あれば米海軍を圧倒/
わが行動を敵は熟知/生産力の差まざまざ/不沈空母を提唱した井上中将/重要性の声にソッポ向いた海軍省/大きな痛手でえた教訓/真珠湾作戦にも甘さ/奇襲作戦は最高の戦法

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