図書カタリ000054571

語り 3

サブタイトル1~10
山口のヒロシマ
編著者名
山口県原爆被爆者福祉会館「ゆだ苑」 編
出版者
山口県原爆被爆者福祉会館「ゆだ苑」
出版年月
1981年(昭和56年)9月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
230p,図版[23]p
ISBN
NDC(分類)
916
請求記号
916/Y24/3
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

発刊のことば
 
へちまの刺しゅう(松田キクさん)
私はおばあちゃん子でした
師範学校に行きたかった
広島で履物屋をだした
空襲があったら家に戻ろう
必死に叫ぶ母の前を逃げてしもうた
死体の山の中に娘がおりゃあせんか
宏、生きちょったかい
片栗を食べたい、と言い残して
英子らの葬式をしました
お父さん、安らかにありますか
反物を売ると涙が出るんです
宏は洋服屋を出しました
いつも不安をもつんですよね
また戦争が起こりゃあせんかと
 
主人の遺骨も拾えんかった(林マスミさん)
戦争さえなけらんにゃ
通知が来んから大丈夫じゃろう
手掛かりも全部切れてしもうて
「死亡」より他に方法がないいね
友達がお悔みに
広島から帰らんにゃよかった
子供が生きがいで
核兵器を使うちゃならん
 
動員学徒の日々(森本キミエさん)
大陸の花嫁さんに行きたかった
お父さんは最前線へ
兵隊さん元気でね
機関車に乗って救援に
アッ、亀谷のおいちゃんや
人間のお茶漬けみたい
あんたら三か月したら死ぬそうです
彼の便りに涙が落ちて
元気な赤ちゃんでよかった
原爆症はもう心配せんの
被爆体験を話してあげるの
好きだった毛糸編みをしようか
 
ナタネ油をハケでぬって(岡崎寿男さん)
視界がゼロになってしもうて
赤子が乳ほしがって泣きよる
赤痢じゃろうか
利重軍医が死なれた
ナシづくりは面白いいね
しょっちゅう耳鳴りがするんじゃ
会を作って運動に加わろう
原水禁にわけへだてはないいね
 
資料が語る「山口のヒロシマ」-日本赤十字社山口支部救援活動の記録-
救護員臨時配属ニ関スル件達
救護班臨時派遣要領
大島宗二医師の手記「奇跡の病院」
第三〇三救護班の戦災状況報告
伊藤一郎救護書記の救護員戦災状況報告
陸軍病院臨時配属救護班派遣ノ件
山下ヨシ救護看護婦長の20年8月9月業務報告
大深ハツコ救護看護婦長の20年8月9月業務報告
山下さんの証言
大深さんの証言
田中了さんがまとめた「広島市の救護」
 
付録
思い出すことども(近沢敬一)
エルズバーグ博士の岩国講演
第Ⅱ集から第Ⅲ集へ