「はだしのゲン」への手紙
- サブタイトル
- 編著者名
- 中沢 啓治 編
- 出版者
- 教育史料出版会
- 出版年月
- 1991年(平成3年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 222p
- ISBN
- 4876522111
- NDC(分類)
- 319
- 請求記号
- 319/N46
- 保管場所
- 開架児童書
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき
ⅰ ゲンに教えてもらったこと〈小学校低・中学年〉
一年生
めはふせなかった(岡本ちほ)
ゲンはどこにいるんですか(おかべたろう)
ひこうきがとてもきらいになりました(平林ユミ)
よるおそくまでねむれませんでした(あいはらひろみ)
二年生
たんじょうびのとき、ともこちゃんのぶんもいわってあげます(にしださゆり)
せんそうのことをおかあさんにききました(曾田さち子)
「たすけてくれー、せんそうなんかやめてくれー」(秋山まき子)
三年生
あなたの国に爆弾が落とされて―(レイナルド・ソリアノ)
なぜおとなはせんそうするのかな(東りか)
ぼくがそのころ広島にいたら(田中琢磨)
わたしも、おまいりしてやるね(橘香子)
げんばくはすごくこわい(梶原淳一)
げん君はふじみなんですか(小早川勇樹)
ゲンのかなしさはよくわかります(吉沢絹代)
せんそうがおこったら、わたしだけになっても反たいします(石井美佳)
てんのうはきらいです(山本和啓)
せんそうなんか、このよからきえちゃえ、きえちゃえ!(林いずみ)
四年生
ゲン君は、ゆう気があって、大好きです(北村康博)
しんじくんのたんじょう日おしえてください(二谷健一)
マンガを見てもおこらなくなった(礒田みどり)
かくへいきなんか、みんな分かいしてしまったらいいのに(佐藤周子)
ゲンからの返書〈1〉
ⅱ 青い麦のように生きる〈小学校高学年〉
五年生
元君、ありがとう(加藤広行)
ピカドン一ぱつで一生の終り(井上みどり)
読みだしたらやめられなくて(南友理子)
おとうとといもうとにもよませてあげました(野山優美)
時計が八時十五分に近くなると、こわくてこわくて……(村上孝代)
原ばくが大切な物をたくさんうばっていきました(延本美作子)
天皇がにくいですか(塩谷洋)
悲しい出来事を泣きながらかいているあなたへ(椙元かおり)
ゲンはすごいな、うらやましいな(川瀬樹一)
「目をかくさずに、よく見なあかんよ」と言われたけど……(後藤仁美)
せんそうのげんいんをつくった人がにくい(鷹鳥美智子)
青い麦のようになりたい(吉本顕太朗)
六年生
わたしの子ども、まごにもつたえます(高橋聡子)
一番きらいな0点は、二番になりました(石塚大史)
こんな本、だれが読むかと思っていたが(福富純恵)
社会でならったより戦争のことがよくわかりました(阿部昌代)
この本だけは目をそらすことができなかった(山本和枝)
「かわいそうだから……」はかえって頭にくると思う(渋谷みつる)
人間は、自分で自分をはかいしている(伊藤悠子)
戦争中に生まれなくて本当によかった(橋爪多代)
自衛隊のおにいちゃんが心配(片山幸代)
弟にすこしずつゲンの話をしてあげています(桜井恵美)
おばあちゃんは、ひばく者手帳をもっています(水落陽子)
ぼくはぜったい軍隊には入らない(大山恭生)
米ソでのにらみ合いは、こわいです(藤田大輔)
戦争について、いくらかいてもいいたりません(喜安由玲奈)
ゲンたちに白いごはんを食べさせてあげたい(佐藤由里子)
悪いことをしたのは、外国人だけではなかった(鈴木洋美)
ぼくの先生も被爆者です(黒川まさ人)
「劇・はだしのゲン」を取り組んで(浜島晶子)
演じている方も泣きたくなった(稲葉玲子)
ゲンからの返書〈2〉
ⅲ ぼくたちが戦争を語り継ぐ〈中学生〉
一年生
この手で伝えよう、忘れられかけた被爆者の苦しみを(薄井まゆみ)
原爆をとめられる人はひとりもいなかったのだろうか(浅野由香)
これからは一日一日を新鮮に生きられそうです(庄司恵子/清水みき)
いつもいやな思いをするのは弱い国民です(竹内香寿美)
画家になって、戦争の絵本を書きたい(田久保香)
赤い風船を持った女の子はどこへ(島崎雅由)
今までの戦争に対する認識がどんなに甘いものだったかと……(持田淳一)
二年生
苦しい思いで映画を見ました(広原真紀)
「ガラスのうさぎ」と「はだしのゲン」(二宮直子)
人を殺すのなら、最初から子供を生んだりしなければいいのに(浪越かおる)
今でも核実験はされています。こんな時でも……(山下誠二)
朴さんをはやく祖国にかえしてあげたい(橋本拓実)
本当の苦しみはわからないけど、食べ物は粗末にしません(西川奈緒)
この恐ろしさを世界に訴えたい(石平正典)
三年生
まるで別世界だった(畑さやか)
ぼくは被爆二世(松浦俊文)
今の時代に、天皇陛下が悪いのだと思ってもいいのですか?(弦本ふみ)
自衛隊は、どういうつもりでつくったのでしょう(河合里恵)
パイロットはどういう気持ちでスイッチを押したのか(柴田貴史)
私の母は、お骨だけは白く残っていたのに(村田綾)
軍国主義は人間から人間愛を奪ってしまう(岩崎篤)
戦争でもうける者たちの企てを見抜かねば……(伊藤正浩)
勲章なんていらない〈父の戦争体験をきく〉(太田和正)
朝鮮から引き揚げてきて〈母の戦争体験をきく〉(礒永輝彦)
戦後もまた戦争〈父母の戦争体験をきく〉(阿部一成)
ゲンからの返書〈3〉
ⅳ ほんとうの平和を創るために〈高校生ほか〉
一年生
戦争を、原爆を、そして平和を知りませんでした(鬼頭由布子)
本当の姿を知れば、戦争など二度としなくなる(斎藤智子)
少年自衛官として先生に言いたいこと(一読者より)
「ゲンちゃんだってがんばった。お前もがんばれ」と母(内田留理子)
私は八月十五日に生まれました(松尾かおり)
二年生
過ちも正しいと信じさせられる世の中をもう二度と許してはならない(大下幸子)
人間の利己主義が戦争を生みだす(小穴みその)
私の国は韓国です(愛読者より)
広島への修学旅行は私を変えた(伊藤ひろみ)
たった一つだけのお願い(福島恵子)
どんなことをすべきか教えてください(進藤まな)
原爆ドームをしっかり目に焼きつけてきます(畑山倫代)
誰が責任をとってくれるのか(宮原由香)
私は弱い人間です。だけど強くならなくては(中沢由紀江)
社会人・一般
ゲンはわたしたちの太陽(愛読者より)
天皇の責任を(沢いずみ)
私は病気に決して負けません(伊藤晴美)
くじけそうになったらゲンの顔を(相原郁恵)
ゲンからの返書〈4〉
あとがきにかえて
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