カリラヤの丘
歌集のはじめに(弘田義定)
昭和十三年
千人針(七首)
思は遠く(六首)
昭和十四年
湧く霧に(四首)
祖父逝く(三首)
冬の波(三首)
昭和二十三年
春の光(五首)
昭和二十五年
グリム童話集(三首)
はるけき道(六首)
昭和二十六年
離り住む(四首)
寮の庭(六首)
観月(六首)
阿蘇山(五首)
昭和二十七年
寮守る月日(六首)
フリジヤの花(五首)
風透村(四首)
昭和二十八年
淡き月(四首)
秋都庵(七首)
子のいのち(五首)
散る松の花(六首)
昭和二十九年
学芸会(五首)
公孫樹の若葉(四首)
勤わびしく(四首)
父なき子らの(六首)
昭和三十年
寮のをとめ(六首)
母子草(六首)
瓶ヶ森(八首)
秋彼岸(八首)
炎の色(六首)
昭和三十一年
処女の思(五首)
靖国神社(十二首)
金砂湖(三首)
手術して(六首)
素直なる子に(六首)
夫と娘のえにし(五首)
昭和三十二年
墓標の墨も(四首)
楠の落葉(五首)
石蕗の花(七首)
昭和三十三年
靖国の父に(六首)
合歓木の花(三首)
昭和三十四年
樹氷(五首)
形見の袷(四首)
昭和三十五年
去りゆく寮(四首)
子らと住む(七首)
昭和三十六年
春雷(五首)
昭和三十七年
舅逝く(二首)
昭和四十年
藪椿(四首)
昭和四十一年
卒業式(六首)
旅(四首)
柚子漬(四首)
昭和四十二年
嫁ぎし娘(二首)
昭和四十三年
睡蓮(四首)
働く日々(七首)
南十字星(三首)
金を借りる(五首)
昭和四十四年
やすらかなる母(七首)
白色桐葉章(三首)
姑と住む家(四首)
夫の二十五回忌(六首)
のしらんの花(四音)
枝豆(三首)
老のきざし(五首)
昭和四十五年
今宵の雪(四首)
ドイツ語の辞書
アララギに学ばむ(六首)
西条より土居へ(七首)
姑の入院(六首)
昭和四十六年
姑の幻覚(七首)
悩みゐる子(五首)
娶る日(四首)
結婚式(九首)
苧環(六首)
韮の花(五首)
昭和四十七年
孤独(八首)
昭和四十八年
上司の君(二頁)
奉公袋(六首)
嬰児生まれる(六首)
柚子を煮る(三首)
わが友ら(五首)
昭和四十九年
二人静(四首)
わが日々(八首)
光る海(四首)
昭和五十年
雪降る夜(六首)
アカンサスの花(五首)
退社せし朝(七首)
道化役者(四首)
冬の草(五首)
昭和五十一年
夫の戦死(九首)
視力なき君(四首)
命日祭(六首)
いづみ(四首)
かたばみの花(八首)
吉田勝太氏(三首)
弓削島(五首)
花野の末に(五首)
音なく積る雪(六首)
昭和五十二年
病む父(八首)
父の葬(六首)
三十三年忌(四首)
蜷(四首)
夫を弔ふ(十首)
ホトトギスの花(五首)
冬の苺(五首)
昭和五十三年
紫式部に積る雪(五首)
みせばやの芽(六首)
大王松(四首)
夏の蝶(五首)
蔵王の山(六首)
白粉の花(四首)
カリラヤの丘(八首)
潮岬(四首)
松を伐る(六首)
昭和五十四年
冬アヤメ(四首)
雪淡く積む(五首)
鶯の声(四首)
姑の看護(二十首)
亥の子相撲(三首)