還って来た紫電改
プロローグ
海軍航空隊松山基地
東京初空襲の日
第一章 パイロット誕生
憧れの海軍
軍艦に乗って
人生の転機
「赤トンボ」練習機
単独飛行の感激
搭乗員養成課程
特訓! 横須賀航空隊
「トラトラトラ」
樫村上飛曹、南海に散る
戦闘機事はじめ
九六艦戦から零戦へ
第二章 太平洋の波高く
「二五二空」入隊
階級と部隊編成
飢えて死んだ
初出撃、初撃墜
「五日間」の飛行隊長
苦戦の中の零戦
フカの海漂流記
〝空の武蔵〟
寝言の哲人
ガダルカナルの悲劇
紙ひとえの生と死
三つの海戦
ニューギニア航空戦
恐怖のガソリン漏れ
「貝殻スパイ」
第二のガダルカナル
私の履歴書(一)
第三章 暗雲の空
二五二空、転進
いわくつきの孤島
アメリカの技術力
ウェーク島余談
新しい敵
F6Fの奇襲
決死の増援飛行
運命のわかれ目
幸運にみちびかれて
陸攻隊出撃始末
ふんどし姿で愛機へ
たのしみは演芸会
「ねだん・やすぞう」
朝のパパイア、夜の担架
整備班の「大合唱」
昭和十八年の内地
パイロット速成教育
山本司令長官の戦死
玉砕の島々
周防大尉の怒り
ふたつの反攻ルート
B24、B25との戦い
撃てなかった敵機
戦った敵機列伝
福田中尉の戦死
胸に残る発光信号
痛恨の事故
嬉しい再会
第四章 死線をこえて
館山、三沢での訓練
空中衝突での命びろい
硫黄島航空戦
米軍航空隊の底力
危機一髪
はじまった「特攻」
決戦場フィリピン
神風特攻隊の出撃
二五二空からの特攻
第五章 精強「紫電改部隊」
海底の沈没機
奇妙な転勤
零戦の限界
「紫電改」の原型は
「紫電」の徹底改造
紫電改はばたく
技術の戦争
燃料やりくり飛行
第六章 燃えつきるまで
意気高し、三四三空
三人の青年隊長
隊の歌の競作
親切だった松山市民
源田司令の逆襲の発想
迎撃用局地戦闘機
緊張高まる松山基地
暁の出撃
大乱戦
長かった朝
米軍驚嘆の凄腕戦闘機
「彩雲」の壮烈な最期
日光上飛曹の姉
沖縄特攻の血路
特攻にゆく若者
杉田庄一上飛曹の死
二人の遺体
キンさんとの再会
B29を迎え撃つ
九州転戦記録
林隊長の執念
還らぬ六機
それぞれの青春
菅野隊長、大空に消ゆ
長崎原爆を見た
最後の出撃
私の履歴書(二)
第七章 国敗れて
自決を覚悟
解散、帰郷
紫電改の火葬
航空神経病
忘れられない恩人
エピローグ
三十四年目の浮上
逝きし友よ
あとがき