「海の狼」駆逐艦奮迅録

まえがき
　
1　駆逐艦の過去帳
水雷戦隊恐るべし
駆逐艦乗り気質
　
2　古馬穴に乗り組むの記
尊敬と羨望の光
三つ児の魂百まで
ボロ駆逐艦の軍隊旗
艦長の放った一弾
　
3　船底の歓迎パーティー
親愛なる少年電信兵たち
船倉での狂宴
姿なき眼下の敵
　
4　ネズミ上陸の?末
心に沁みる巡検ラッパ
忠公の断末魔の声
赤ペンキの謀略
　
5　海軍病院騒動記
栄光と苦難の時代
虫の知らせ
一通の恋文
若き名医に感謝
　
6　海の宮様行状記
海賊の血のなせる業
宣戦布告のない戦争
人買い舟を捕獲せり
大陸沿岸封鎖作戦
船上の惨劇
　
7　囮艦隊出撃す
カミナリ親父の怒号
桜島の噴煙
敵は”真珠湾”にあり
最初にひいた貧乏クジ
あれがミッドウェーだ
　
8　駆逐隊司令の捜索願い
戦勝の春
対潜哨戒出動
「陸奥撃沈」の珍事実
ヒトラー総統からの贈物
　
9　「余ハ拒絶ス」
姿なき眼下の凶敵
駆けつけた日本艦隊
暗夜の対潜水艦戦
オランダ病院船のお化け
エクゼター艦長の怒り
　
10　貴艦に神の恵みを
病院船の白衣の天使たち
海上を漂流する島？
南太平洋のある美談
　
11　ソロモン群島の仁王様
未開の地の老牧師
招かれざる珍客の御入来
　
12　珊瑚海の死闘
全艦、寂として声なし
韋駄天「翔鶴」の逃げ足
　
13　暗き極北の海
霧のなかの航海
不吉な島アッツ
小人閑居して不善をなす
ミッドウェーの悪夢
　
14　駆逐艦の墓場
ジャワ島への定期航路
忍び寄るアメリカ軍の影
ガダルカナル島争奪戦
証明された彼我の格差
　
15　地獄行き定期急行
応召の老兵たち
”死の海の死者”
醜悪な飢餓の地獄絵
　
エピローグ