帝国の視角/死角
- サブタイトル
- 「昭和期」日本の知とメディア
- 編著者名
- 坂野 徹 編著/愼 蒼健 編著
- 出版者
- 青弓社
- 出版年月
- 2010年(平成22年)12月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- 282p
- ISBN
- 9784787220417
- NDC(分類)
- 469
- 請求記号
- 469/Sa34
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに(坂野徹/愼蒼健)
「帝国の視覚/死角」とは何か
本書の全体像
第1章 植民地衛生学に包摂されない朝鮮人―一九三〇年代朝鮮社会の「謎」から(愼蒼健)
「謎」の発見と放置
「謎」の科学的排除
「謎」の解明と限界
第2章 大日本帝国の形質人類学を問い直す―清野謙次の日本民族混血論(アルノ・ナンタ)
東京人類学会の人種交代説
混血論という妥協(一九二四―三二年)
『日本原人の研究』と「歴史的種族」
考古学から歴史学と優生学の支持へ
太平洋戦争期の清野論―民族至上主義か理論的総合か
第3章 智城の事情―近代日本仏教と植民地朝鮮人類学(菊地暁)
宗教人類学の形成
朝鮮・満豪の巫俗調査
宗教の苦境と智城の事情
第4章 人類学者・泉靖一の<戦後>経験―朝鮮戦争・在日・済州島(坂野徹)
戦場の隣で―対馬調査
在日朝鮮人運動と人類学―東京での済州島人調査
「社会的緊張」と朝鮮人嫌悪―東京小市民の人種偏見調査
第5章 沖縄の地誌研究―占領期アメリカ人類学の再検討から(泉水英計)
アメリカ人類学の沖縄研究
日本における沖縄研究
占領軍と研究者
第6章 小津安二郎と帝国史の方法―ひとつの(反)ポストコロニアル批評(與那覇潤)
天津から戻った男―『戸田家の兄妹』『風の中の牝?』『晩春』
大連に恋は消えぬ―『宗方姉妹』
京城は海のかたなに―『東京暮色』
第7章 「戦後」台湾での日本映画見本市―一九六〇年の熱狂と批判(三澤真美恵)
日華両政府にとっての「日本映画見本市」
日本映画見本市に対する批判
日本映画人気の背景
第8章 「記憶の場」のエージェント―「アイヌ研究住職」と人文神オキクルミの<昭和史>(木名瀬高嗣)
トリックスター・林舜祥
<オキクルミ=義経>と「ハヨピラ」
義経神社・平村ペンリウク・「頌徳碑」
法華のトゥスクル
「蝦夷始祖オキクルミカムイ」像
白亜の「ピラミッド」
あとがき(板野徹)
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