戦後出版史
編者まえがき
第I章 戦後出版史の始まりと塩澤実信の軌跡
ロマンス社と婦人世界社時代
双葉社時代
第II章 創刊雑誌と編集者たち
『新生』と青山虎之助
『真相』と佐和慶太郎
『平凡』と岩堀喜之助、清水達夫
『世界』と吉野源三郎
『暮しの手帖』と花森安治、大橋鎮子
『ベースボール・マガジン』と池田恒雄
『群像』と大久保房男
『展望』と臼井吉見
『週刊朝日』と扇谷正造
『婦人生活』と原田常治
『婦人画報』と熊井戸立雄
『主婦と生活』と大島秀一、清原美彌子
『明星』『週刊明星』と本郷保雄
『女性自身』と黒埼勇
『週刊新潮』と斎藤十一、野平健一
『少年マガジン』と内田勝
『文藝』と坂本一亀
『家庭画報』と大嶋祥子
『婦人公論』と三枝佐枝子
『ミセス』と今井田勲
『朝日ジャーナル』と田中慎次郎
『太陽』と下中邦彦、谷川健一
『Energy』と高田宏
『PLAYBOY』と岡田朴
『海』と嶋中鵬二、近藤信行
『週刊ポスト』と荒木博
『ユリイカ』と清水康雄
『ぴあ』と矢内廣
『プレジデント』と本多光夫(諸井薫)
『少年ジャンプ』と長野規、後藤広喜
『GORO』と林四郎、関根進
『壮快』と牧野武朗
『アングル』と真尾栄
『BIG tomorrow』と小沢和一、西村真
『マリ・クレール』と安原顯
『サライ』と中村滋
『噂の真相』と岡留安則
『FOCUS』と後藤章夫
『週刊宝石』と森元順司
『オレンジページ』と馬場禎子
『週刊プレイボーイ』と島地勝彦
『non・no』と若菜正
『グラフィック・ナンバー』と岡崎満義
『ポパイ』と木滑良久
『ダカーポ』と甘糟章
第III章 作家と運命の一冊
阿佐田哲也と『麻雀放浪記』
川上宗薫と『流行作家』
梶山季之と『黒の試走車』
山田風太郎と『くノ一忍法帖』
宇野鴻一郎と『遊びざかり』
大藪春彦と『野獣死すべし』
森本誠一と『人間の証明』
松本清張と『昭和史発掘』
笹沢左保と『木枯らし紋次郎』
梶原一騎と『巨人の星』
司馬遼太郎と『竜馬がゆく』
第IV章 出版社とベストセラー
早川書房と『そして誰もいなくなった』
三一書房と『人間の條件』
光文社と『点と線』
角川書店と『八つ墓村』
秋田書店と『ドカベン』
第V章 戦後昭和のベストセラー
昭和二十年代
昭和三十年代
昭和四十年代
昭和五十年代
昭和六十年代
第VI章 雑誌記者 池島信平
菊池寛の『文藝春秋』
昭和二十一年の「文藝春秋」の解散
『文藝春秋』復刊第一号
「文春」上昇気流にのる
創刊から五百号に達す
現場を離れた寂しさ
理想的な編集者
三代目社長に推される
五十周年の栄光
運命の日は突然に
第VII章 筑摩書房 古田晁
”出版県”の信州
臼井吉見と運命相互体
不退転の決意で出版へ
処女出版の三冊
太宰治と運命の出会い
空襲下、生命を賭けて
『展望』で戦後を拡く
深酒と乱酔の日々
劇的ホーマー『現代日本文学全集』
『太陽』五号で没す
労使関係の先鋭化
社長を社員に禅譲
晴遊雨睡の望み
あとがき