サハリン棄民
- サブタイトル
- 中公新書 1082 戦後責任の点景
- 編著者名
- 大沼 保昭 著
- 出版者
- 中央公論社
- 出版年月
- 1992年(平成4年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- iv,228p
- ISBN
- 4121010825
- NDC(分類)
- 369.37
- 請求記号
- 369.37/O68
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 参考文献:p227-228
- 昭和館デジタルアーカイブ
プロローグ
第一章 サハリンに渡った人々
サハリンの朝鮮人
朝鮮人労働者の動員
官斡旋と徴用
事実上の強制連行
サハリンでの生活
日本人との差別
暴力的な雇用関係
遺棄
第二章 故郷に帰る日本人、残される朝鮮人
引き揚げ
サハリンからの引き揚げ
なぜ残されたのか
米国の態度
GHQにおけるサハリン残留朝鮮人問題
不作為の日本政府
ソ連赤十字の書簡
日本政府のダブルスタンダード
第三章 朴魯学たちの引き揚げ
サハリン残留朝鮮人の境遇
国籍と帰還の希望
朴魯学たちの引き揚げ
サハリン残留朝鮮人帰還運動の始まり
血統の神話、血による差別
日本社会の壁
文幸子姉妹の苦闘
第四章 朴魯学たちの運動
朴魯学たちの困難
帰還の叫び
偽りの論理
老父を捨てさせる血の神話
父親を呼び寄せるために
韓国政府の主張
帰還希望者名簿
帰還を妨げるもの
不利な国際政治情勢
帰還運動の政治性
第五章 帰還運動の広がりと壁
中蘇離散家族会
日本政府の新たな動き
田中首相の強い働きかけ
田中交渉の失敗
ソ連の立場
田中答弁書
韓国の立場
経済大国日本・道義小国日本
頑なな日韓ソ政府の狭間で
「ナホトカの四人」事件
ソ連政府の酷薄さ
韓国政府の頑なさ
日本政府の対応と日本社会の「常識」
第六章 サハリン裁判と裁判実行委員会
脱亜入欧への疑問
新たな運動
朴魯学たちの模索
各党への公開質問状
裁判の提起
サハリン裁判の法的争点
問題へのかかわり
初期の運動の熱気
『忘却の海峡』
サハリン裁判の効果
日ソ両政府の不実
日本社会の無理解
運動の側の弱み
運動の停滞
第七章 アジアにたいする戦後責任を考える会
裁判と実行委の行き詰まり
「アジアにたいする戦後責任を考える会」の誕生
李恢成氏の批判
運動の側の反応
国連への通報
国際シンポジウムの開催
韓国の弁護士の活動
ソ連への働きかけ
松前重義氏への働きかけ
劉彰順韓赤総裁の決断
松前書簡とシュワルナゼ発言
逆転
一〇月の絶望
第八章 サハリン残留韓国・朝鮮人問題議員懇談会
日本の政治家たちの姿勢
議員回り
原文兵衛議員と五十嵐広三議員
議員懇の発足
議員懇によるソ連への働きかけ
いくつかの前進
残る問題、新たな問題
朴魯学さんの死去
議員懇のソ連訪問
一時再開の進展
大型予算と裁判の集結
協同事業体の発足
エピローグ、そして
サハリン訪問
サハリンの声
朴さんの復権
チャーター機
帰れなかった人々
戦後責任
あとがき
参考文献
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