日露国境交渉史

まえがき
　
序論　―領土紛争―
領土紛争の背景
国境と戦争
研究の必要性
　
第一章　国境概念への目覚め
霧の中
領土意識の誕生と成塾
ロシアの千島への関心
ロシア式膨張主義のルーツ
ロシアの対日接近
〝ショック療法〟？
　
第二章　北からの黒船―国境の画定―
準備期間
プチャーチンの派遣
プチャーチンへの訓令の内容
国境の画定―下田条約の締結
下田条約第二の解釈
「プチャーチン圧力」説は誤り
樺太と千島の交換
　
第三章　武力による国境変更
ポーツマス講和
シベリア出兵
日本、ソヴィエト政権を承認―日ソ基本条約
国境における軍事衝突―張鼓峰事件、ノモンハン事件
日ソ中立条約
領土紛争の根絶努力―大西洋憲章、カイロ宣言など
米英ソ三巨頭会談
ヤルタ協定
日ソ中立条約の侵犯
北方四島占拠
　
第四章　国交正常化へ
無関係という関係
サンフランシスコ講和会議
「物理的占拠は主権取得に非ず」
クリール列島の帰属
日ソ国交正常化交渉
日米安保条約
　
第五章　高齢指導者たちの時代
米中接近
グロムイコの微笑
田中訪ソ
日中平和条約
アフガニスタン侵攻
鈴木・中曽根VSソ連高齢指導者たち
　
第六章　ゴルバチョフ時代
対日認識の変化
対話の開始
ゴルバチョフ訪日
日ソ共同声明の成果
　
第七章　エリツィン時代
エリツィンへの期待
「法、正義、人道主義」
国内問題化と国際問題化
〝お家の事情〟
訪日延期
対ロ支援とエリツィン訪日
　
結論　―領土紛争解決法―
マイナスからプラスへ
ゼロ・サムからポジティブ・サムへ
　
あとがき
　
附録「日露間領土問題の歴史に関する日本国外務省とロシア連邦外務省の共同作成資料集」（一九九二）より
　
参考文献