「回天」に賭けた青春

はじめに
　
序章　原案をつくる五人の少・中尉
　
第一章　黒糸縅の若武者たち
益田川を吹く風
機関学校四号生徒の冬
機関科魂をつくるもの
真実の学問を目指して
　
第二章　潜水艦戦の敗北まで
ハル・ノートが開戦の引き金に
改造を待たず特殊潜航艇出撃
制度の壁を克服し甲標的へ
ミッドウェー海戦敗北の陰に
潜水艦の運用を誤る
　
第三章　甲標的から人間魚雷へ
救国兵器の採用を血書嘆願
黒木に人間魚雷の構想
仁科中尉との出会い
血判事件からマル六兵器へ
マル六、航走テストに成功
正式採用、「回天一型」と命名
大津島に回天基地が誕生
黒木、樋口両大尉の殉職
神風特攻と人間爆弾の出現
　
第四章　先陣を切る菊水隊、続く金剛隊
敵主力基地ウルシーへ
油槽艦「ミシシネウ」撃沈
ウルシー攻撃の誤伝
駆逐艦「ケース」の激突
「ミシシネウ」内の驚愕、混乱
事故発生か、伊三七潜、敵前に浮上
あこがれの空から海中へ
基地攻撃にこだわる中央
おれたちの身代わりだ
爆薬搬艦「マザマ」損傷
久住中尉、気筒爆発で無念の死
南十字星を探す十八歳
われ亡くも永遠にほほえめ
米駆逐艦、一瞬空に跳ぶ
用意周到の訓練で出撃
　
第五章　光基地を重点に部隊編成
マニュアルなき訓練
名投手、平生沖で受難
ペンを捨てて特攻志願
悲運の硫黄島、沖縄作戦
陸上に基地回天隊を配備
準備科に回された搭乗員
　
第六章　魚雷併用の洋上攻撃へ
事故、殉職を越えて
柿崎隊、四度目の出撃
振武隊と轟隊の奮戦
多聞隊、最後の決戦へ
　
終章　大津島をわたる風
資料
あとがき
主な引用・参考文献