証言 第10集(1996)
〔巻頭言〕●一九九六夏―ヒロシマ・ナガサキ・オキナワ(鎌田定夫)
広島平和宣言(広島市長・平岡敬)
長崎平和宣言(長崎市長・伊藤一長)
特集I ヒロシマ・ナガサキ―五十一年目の告発と証言
核兵器と人類の今日(沢田昭二)
スミソニアン原爆展示論争と国境の壁(油井大三郎)
〔証言’96座談会I〕被爆者と被爆二世が語る―51年目のヒロシマ・ナガサキ
〔証言’96座談会II〕ナガサキの若い世代は発言する―ナガサキは二十年後も「平和」を発信できるか
ヒロシマ・ナガサキ五十一年目の課題と展望(アンケート)
ヒロシマ・ナガサキとは何か 世界化されたか
ヒロシマ・ナガサキは日本政府にとって何だったのか(山田拓民)
風化・忘却に抗して非核社会への転換を(原之夫)
原爆資料展示における加害と被害、加害展示は必要か
「ヒロシマの心」は一人歩きではなかったか(空辰男)
加害の側で(山田かん)
希望の都市への脱皮を(栗原貞子)
核廃絶への課題は何か
もっと声をあげよう(関千枝子)
核被害と人権(岡本三夫)
浦和西高校のK君へ(朱碩)
被爆地長崎は発言を続けて(林京子)
原爆に対する日本政府の責任(朴玟奎)
特集II いまこそ核廃絶条約を―ICJでの陳述と裁定
広島市長の陳述(平岡敬)
長崎市長の陳述(伊藤一長)
日本政府の陳述(要旨)(河村武和)
国連総会の諮問に対する国際司法裁判所(ICJ)の勧告的意見
核使用へのICJの意見に関する声明
核兵器は違法、いまこそ核廃絶条約を(広島の証言の会/長崎の証言の会)
証言編I 今も消えぬ深い傷
長崎壊滅の日記―八月九日かた十八日まで(松尾典子)
原爆に散った動員学徒の妹(松原貞子)
今なお残る心の傷跡(山脇佳朗)
遠い悪夢(村田昇)
伝えたい、地獄の日々(遺稿 青木久枝)
消せない記憶―悪夢の遺体処理・救助活動(植松基)
証言編II 五十一年、生きる証を求めて
よみがえった空白の時間―爆死した医専助教授と台湾留学生(中村不二男)
五歳だった私の証言活動―母・姉の体験をもとに語り継ぐ(吉崎幸恵)
原爆禍を乗り越えて(北原かづみ)
「あの日」から五十年―だれかに話しておきたい(宮田修二)
祖国をはなれて生きる(チヨコ・クレイグ)
あの日から五十一年、いま沖縄で(真喜志津留子)
ヒロシマ・ナガサキ―原点から世界へ―反核・平和運動―
核実験を強行したフランスで考えたこと(鶴文乃)
五十一年目 長崎が発信するもの(今田斐男)
〔その1〕原爆展示資料に長崎の心を
〔その2〕爆心地は現在の中心碑こそふさわしい
トンボが消えた日―多国籍草の根劇団 原爆朗読劇(中村哲也/鵜飼由加里)
「明日」を奪いさる原爆(針田朋子)
広く深く 平和への道を―教育と文化―
げんばくでなくなったひいじいちゃん(聞き書き 杉本宗紀)
木は語る―被爆した木を訪ねて平和への思いを絵に表わす五年生(郷野和代)
被爆体験を継承する中学生(聞き書き 井手千文/坂口慎二/井上康太朗)
被爆者体験劇の感動を学校放送に―恵の丘長崎原爆ホームを取材して(高橋慶子)
「夏・ふたたび」―被爆者の絆を学校放送に(川原雅美)
被爆者と高校生―心の交流(崎田昭夫)
広島・長崎のコンプレックス(落合一衡)
原爆詠十八首(歌の実短歌会)
原爆忌俳句五十句(第四十二回長崎原爆忌俳句大会作品抄)
〔創作〕無―NOTHING(安部和美)
〔創作〕裁定請求(篠垤潔)
〔俳句〕黒焦げの死体と共に(三根美津恵)
〔短歌随想〕被爆者とともに(その3)(是永光男)
〔’96夏新刊書紹介〕『原爆神話の五十年―すれ違う日本とアメリカ』『夏雲の丘―病窓の被爆医師』
『核実験とフランス人』『ナガサキの平和学』『NHKスペシャル・長崎・よみがえる原爆写真』
『核解体―人類は恐怖から解放されるか』『広島第一県女一年六組・森脇瑶子の日記』
『長崎医科大学潰滅の日』『はざまに生きて五十年―在米被爆者のあゆみ』
『長崎に翔ぶ―ふりそでの少女像をつくった中学生たち』『希望のヒロシマ―市長はうったえる』
『ナガサキを考える―被爆50周年原爆平和報道記録』
〔資料〕
全国被爆者健康手帳交付者数等調査
96世界平和祈念標語優秀作品
声明・再び中国実験に討議する
声明・第七艦隊旗艦ブルーリッジの強行入港に厳重抗議する
声明・フランスの核実験再開強行に断固抗議する
声明・六回目のフランス核実験強行に抗議する
声明・佐世保の核攻撃基地化とブルーリッジ寄港に反対する要請書
声明・再度の核実験強行に厳重抗議し、非核政策への転換を強く要求する
長崎市被爆者法区別表
核実験の全面禁止を求めることを決議(吉井町)
平和宣言(西諫早中)
■長崎の証言の会・案内/「証言’97」原稿募集
■編集後記(濱崎均)