証言 第6集(1992)
〔巻頭言〕四十七年目の慟哭と核戦争告発(鎌田定夫)
広島平和宣言(広島市長・平岡敬)
長崎平和宣言(長崎市長・本島等)
未来を生きるために
冷戦後の核状況と日本の課題―新たなルネッサンスの可能性を前にして(伊藤成彦)
数百年後の人類のために(肥田舜太郎)
〔証言’92座談会〕ヒロシマ・ナガサキから証言する(広島の証言の会/長崎の証言の会)
証言編I よみがえるあの日、あの時
強烈によみがえるあの日―長崎師範学校男子部での被爆・救護(市場元喜)
人間ではなかったあの当時(三輪テル)
記録にあたって(太田千賀子)
長工醬油と私(小川豊記)
閃光と轟音の底で(坪井直)
学徒報国隊の兄の死(中村弘)
爆心の丘に消えた浦上刑務支所とわが家(須藤叔彦)
韓国人被爆徴用工の日記(金順吉)
思い出す長崎のこと(松尾アサ子)
証言編II 四十七年―苦しみを抱いて生きる
原爆の追想(金高謙二)
“生きる恐怖”につつまれて(大塚一敏)
重いツルハシ―救護活動の記録(鈴木悟)
先生、命をありがとう―ヒロシマの爆心圏から生還して―(寺前妙子)
捕虜とママさん(中谷文子)
生き残り学友の骨を拾った―あの日から生き続けて(定信多紀子)
被爆者山中幸助の半生涯(北山賎一)
広島中国人被爆者と遺族の証言(広島中国人強制連行調査訪中団)
投獄・原爆そして発病(徐立伝)
少しでもいい父の骨を返して下さい(楊世斗)
夫の強制連行で飢えと疲労で(陳秀英)
長崎原爆中国人犠牲者の悲惨―強制連行と被爆死、朱造火氏の遺族を訪ねて(小林文男/柴田巌)
反核・平和の根は深く―日本で世界で
〔ルポ〕日本被団協五月中央大行動―「政治を動かした」被爆者の熱情(村田未知子)
足下にいまだ踏みつけているもの―旧浦上刑務支所跡の被爆遺構(内田伯)
旧浦上刑務支所遺構―保存運動はしなやかに、したたかに(竹下芙美)
マレー半島南部戦争追体験の旅(末永浩)
NAC大使活動日誌―子どもたちの輝く瞳に夢を託して(古賀奈美)
いのちを見つめる―教育と文化
■第二〇回全国平和教育シンポジウム報告
幼・低学年、家庭と平和教育分科会から(山川剛)
〔実践〕いのちを見つめさせる(山川剛)
新しいとらえ方と柔軟な迫り方を―社会科学と平和教育分科会の報告(松崎徹)
林京子「祭りの場」をたどって(広瀬方人)
歴史の負の遺産を伝えるということ(芝野由和)
原爆忌俳句・五十句(第三十八回長崎原爆忌俳句大会作品抄)
〔俳句〕●八月癒えず(正慶岩雄)●夏の雲(田中安行)
原爆・平和の歌(歌の実短歌会)
〔詩〕夾竹桃 〔講演〕海外派兵を考える―被爆地ヒロシマから(栗原貞子)
地球を平和のかたまりに―被爆証言を聞いて(福岡市那珂南小学校六年生)
〔’92夏・新刊書紹介〕「問われるヒロシマ」「長崎原爆松谷訴訟」「長崎平和絵本シリーズ」「いのちの塔」
〔資料〕
全国被爆者健康手帳交付数等調
声明・原爆投下の正当化と免罪は許されない(長崎の証言の会)
ナガサキはヒロシマとともに暴力を弾劾する(長崎の証言の会)
92世界平和祈念標語優秀作品(長崎市)
■長崎の証言の会案内/『証言’93』原稿募集
■編集後記