図書カイセン カラ ミタ ニチロ センソウ000053593

海戦からみた日露戦争

サブタイトル1~10
角川oneテーマ21;B‐140
編著者名
戸高 一成 [著]
出版者
角川書店
出版年月
2010年(平成22年)12月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
179p
ISBN
9784047102668
NDC(分類)
391.27
請求記号
391.27/To17
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献・図版出典:p178-179
和書
目次

はじめに―「完全勝利の物語」を海戦史から再検証する
 
第一章 海軍戦略思想はいかに生まれたか
開戦の決意
アジア覇権を狙う欧米列強
日露関係に緊張が走る
日英同盟を警戒するロシア
「一戦も辞さず」の決意表明
望まざる必然という苦悩
対露軍備の足場固め
山本権兵衛の海軍拡張案
「六・六戦隊計画」の始動
最新鋭艦の整備はじまる
イギリス製軍艦の大量発注
国家の計としての軍備拡大
福沢諭吉のバックアップ
〈コラム 写真機を携えた士官たち〉
関係を深める日英海軍
英海軍ネットワークへの参入
イギリス軍需産業の最大顧客
海軍力を知らしめた北清事変
日英海軍共同作戦に備える
秋山真之による戦略思想の体系化
東郷平八郎の抜擢と山本の勝算
〈コラム 削除された「きっと勝ちます」〉
 
第二章 実戦に臨む日本海軍と“丁字戦法”
基本戦策“丁字戦法”の誕生
ロシアの対日戦策を窺う軍令部
旅順港急襲のタイミングはいつか?
ロシア側の海軍作戦計画
基本戦策“丁字戦法”の制定
謎につつまれた戦法考案者
「机上の理論」だった丁字戦法
〈コラム 報道記者、苦心の見出し〉
開戦から旅順港閉塞作戦まで
開戦と作戦発動の大命が下る
各国が注視する陸兵揚陸
仁川沖海戦の勝利
ロシア旅順艦隊への夜襲
日中の強行か夜間攻撃か
第一回閉塞作戦の失敗
作戦継続と港口への機雷敷設
マカロフ提督艦、爆沈
第三回の旅順閉塞も失敗
味方の触雷沈没という誤算
黄海海戦の苦い教訓
出港するロシア旅順艦隊
ロシア艦隊を追う日本艦隊
運命を決した日本の一弾
「丁字戦法は敵を逃がす恐れがある」
ロシア極東艦隊の殲滅
ロシア海軍ウラジオ艦隊の出撃
上村艦隊とリューリュックの砲撃戦
ウラジオ艦隊壊滅の戦訓
旅順ついに陥落す
〈コラム 戦艦沈んで、死傷者なし〉
 
第三章 バルチック艦隊の撃滅
“丁字戦法”からの脱却
バルチック艦隊の編成
装備と兵員のアンバランス
ロシア艦隊の極東回航計画
バルチック艦隊の困難
早期来襲を恐れる日本海軍
対バルチック艦隊戦策の矛盾
丁字戦法に代わる奇襲作戦
石炭袋から生まれた連繫機雷
沈没艦の「影武者」はロシア駆逐艦
〈コラム 津軽海峡は機雷で封鎖されていた〉
二日間の日本海海戦
日本連合艦隊のきわどい邀撃
「荒天のため、奇襲隊列を解く」
会敵と司令部の逡巡
起死回生の「東郷ターン」
「丁字戦法」は実施されたのか
〈コラム 奇襲隊攻撃中止を嘆く「浅間」艦長〉
 
終章 日本の「完全勝利」とは何だったのか
予想外の奇跡
数ノットが分けた戦局
日露両軍の砲戦命中率
幸運に救われた日本海軍
講和条約交渉の難航
秋山真之の秘密作戦
創られた「丁字戦法」神話
戦史から抹消された真相
 
おわりに
 
参考文献・図版出典