図書目録コッカ ト ツイトウ資料番号:000053541

国家と追悼

サブタイトル
「靖国神社か、国立追悼施設か」を超えて
編著者名
山本 浄邦 編著
出版者
社会評論社
出版年月
2010年(平成22年)8月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
251p
ISBN
9784784505975
NDC(分類)
316.2
請求記号
316/Y31
保管場所
閉架一般
内容注記
主要参考文献:章末
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

序章 追悼する国家を問う視点(山本浄邦)
はじめに―小泉首相の靖国参拝と国立追悼施設構想の登場
〈国家による追悼〉をめぐるこれまでの議論
本書の構成と目的
 
第1章 【座談会】国立追悼施設論争とは何だったのか?(千葉宣義/菅原龍憲/山本浄邦)
靖国国営化法案反対闘争から
靖国問題は「信教の自由」の問題なのか
遺族の一人として
アジア訴訟が問いかけたもの
浮上した「新たな国立の追悼施設」
国立追悼施設に反対する宗教者の運動
追悼対象としての「新たな戦死者」
「無宗教」が意味するもの
国家による「追悼」の空間
国家は謝罪の主体たり得るのか
天皇が「心安らかに」参拝できる場所
追悼儀礼の政治的意味
死者を意味づけてはならない
 
第2章 〈非宗教/無宗教〉のポリティクス 神道非宗教論と「国立の無宗教の施設」論をめぐって(山本浄邦)
はじめに
神社非宗教論と「信教の自由」
「無宗教の施設」論と「信教の自由」
日本近代における〈非宗教〉の発見
戦後日本における〈無宗教〉の発見
〈非宗教/無宗教〉のポリティクス
まとめ
 
第3章 ドイツにおける国家と追悼 ノイエ・ヴァッヘはドイツの「過去の克復」に何をもたらしたか(米沢薫)
はじめに
ノイエ・ヴァッヘ設立の前史―東西ドイツにおける戦死者の追悼の問題
ノイエ・ヴァッヘ設立に至る経緯
ノイエ・ヴァッヘ設立の提案
ノイエ・ヴァッヘの完成
ノイエ・ヴァッヘが提起する問題―むすびにかえて
 
第4章 済州・虐殺と追悼 「死者」の再構成という観点(高誠晩)
はじめに―追悼する国家の二重性
誰が「犠牲者」なのか―「死者」の選別と再構成
「彼/彼女ら」のみのための追悼、「彼/彼女ら」のみの追悼
おわりに―当事者不在の時代のため、いま何をすべきか
 
国家による追悼 何が問題なのか?
国立追悼施設構想、その後
選別される「史実」と「犠牲者」
預言者・救済者となる〈国家〉―死者への情念から政治的エートスへ
追悼の単一性・唯一性を超えて
「追悼」ではなく情報公開と補償を―まとめにかえて
 
関連資料
[資料1]国立追悼施設に反対する宗教者ネットワーク設立宣言
[資料2]追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会報告書
[資料3]政府「追悼・平和祈念懇」報告書に対する緊急声明
[資料4]自衛隊のイラク派兵に反対する緊急アピール
 
あとがき
 
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