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気象と食糧から見た21世紀版日本の歴史

サブタイトル1~10
戦国時代~昭和・平成
編著者名
山口 慶一 著
出版者
アイシーアイ出版
出版年月
2010年(平成22年)9月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
255p
ISBN
9784434146305
NDC(分類)
210.1
請求記号
210.1/Y24
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

序章 三人の師への感謝
太陽と気象、食糧生産という観点から
人類の歴史を眺めることを教えてくれた三人の師
 
第一章 幕政機能不全により室町幕府が崩れ、戦国時代へ
七年連続「冷夏~初夏~冷夏」の前後に 他の要因の異常気象が連なり 九年連続の「凶作~飢饉」になった
「応仁の乱」のいちばん大きな原因は 跡継ぎ、相続争いだろうか?
北条早雲は、わが国と初の戦国大名だが 「戦国時代」の「はじまり」も「終り」も定説はない
室町次代(戦国時代含む)に二毛作が定着し 鎌倉中期には、裏作の麦への課税禁止の法例が
 
第二章 安土桃山時代 一五七三~一六〇〇
安土築城開始一五七六年 本能寺の変一五八二年 安土桃山時代の「始まり」にも「終り」にも さまざまな説がある
「中国大返し」から一六年間の秀吉の天下 「文禄の役」後の講和会議(休戦)は東アジア三国の食糧不足のため
 
第三章 江戸時代は小氷河期に入り 大飢饉、百姓一揆が増え続けた
幕府諸藩とも改革に励んだにもかかわらず 大飢饉、百姓一揆が増え続けた特殊な時代
「小氷期」に成層圏に達する大噴火が重なり 年平均気温を押し下げた
「寛永の大飢饉」「島原の乱」により「百姓撫育」へ 「島原の乱」「慶安事件」により「文治政治」へ
「享保の大飢饉」によって「享保の改革」頓挫 「元禄の大飢饉」は五年連続「長雨、低温」に 始まりも終りもぴったり重なる
「浅間山大噴火」「天明の大飢饉」と 「ラカギガル大噴火」「フランス革命」はつながっている
「天保の大飢饉」の最中に 老中・水野忠邦が「天保の改革」
薩摩藩は、「無利子分割返済」「密貿易」により ずば抜けた軍事力を持つに至った
 
第四章 慶應、大正、明治
明治政府は「富国強兵」で一致していたが 西郷隆盛らは旧士族を中心に「強兵」重視 木戸孝允、大隈重信らは「富国」重視
日清戦争と日露戦争に勝利したのは 異常気象のひどい「アルファ期」最初の七年連続「冷夏~暑夏~冷夏」
日本が第一次世界大戦に参加したのは 桜島「大正の大噴火」「大正の長雨、低温」一年目
第五章 昭和、平成
満州事変、五・一五事件、二・二六事件にも 「昭和の長雨、低温」が大きく影響している
戦後には大飢饉による大量死はなくなり、 高度成長経済にかけて 「食の欧米化」「病気の欧米化」が進んだ
相互依存が急速に進むことにより 海外の凶作が日本を直撃するようになった