「帝国」と「祖国」のはざま
- サブタイトル
- 植民地期台湾映画人の交渉と越境
- 編著者名
- 三沢 真美恵 著
- 出版者
- 岩波書店
- 出版年月
- 2010年(平成22年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- xii,347,24p
- ISBN
- 9784000240284
- NDC(分類)
- 778.2224
- 請求記号
- 778/Mi51
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 索引:巻末p1-7 参考文献p8-23
- 昭和館デジタルアーカイブ
凡例
序章
本書の課題
研究視覚
台湾史研究をめぐる固有の文脈
映画史研究における「中心-周辺」
方法的概念としての映画
本書の構成
第一章 台湾―植民地統治下の台湾映画人
はじめに
映画の分節的普及と統制
市場の形成(―一九二〇年代半ば)
市場の拡大と多様化(一九二〇年代半ば―一九三〇年代半ば)
市場の一元化(一九三〇年代半ば―一九四五年)
映画受容の特徴
植民地期台湾におけるナショナリズムと映画受容
台湾語の解説による「臨場的土着化」
映画製作不振との関係
「交渉」の諸相
植民地下の台湾人による映画製作
台湾人による非営利の映画上映活動
小括
第二章 上海へ―暗殺された映画人 劉吶鷗
はじめに
日中戦争前の中国における映画の普及と統制
近代都市「上海」の多様な性格
映画市場の拡大(―一九二〇年代)
南京政府による映画統制と映画界の政治化(一九二八年―一九三七年)
「帝国」からの離脱
「植民地に生まれた人間の不幸」
「国旗を胸の底に持っていない」人間の居場所
上海での映画活動
文学から映画へ
左翼からの批判と国民党への接近
映画理論と映画製作とのズレ
南京の国民党映画スタジオ
「孤島」上海における映画統制
戦時下の上海映画界と国民党の映画統制
「対日協力」
暗殺の背景
小括
第三章 重慶へ―忘却された映画人 何非光
はじめに
植民地主義への抵抗
台中:一九一三―一九二七年
東京:一九二七―一九二八年
台中:一九二八―一九三一年
上海における「他者」
植民地出身者という「他者」
俳優として映画界へ
「他者」としての「悪役」
日中戦争期中国の映画統制
戦時ニュース映画の製作
中製の成立
配給・上映ネットワークの確保
香港映画界への委託製作
重慶での映画活動
東京での演劇活動を経て重慶へ
監督何非光をめぐるポリティックス
「他者にも顔がある」という語り
小括
終章
注
あとがき
参考文献
索引
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