少国民たちの戦争
まえがき
第一章 昭和初期の東京
いちばん古い記憶
私の育った家
丸いちゃぶ台
電気の使い方
水まわりと便所
大家族の人間関係
親の怖さ
大日本帝国の時代
軍国の子守唄
第二章 戦争はまだ遠かった
一年生の日記
一銭玉の感触
紀元二千六百年
戦争前夜の日独伊三国同盟
隣組と回覧板
小学校から国民学校へ
いろいろな大人たち
戦前最後の夏休み
第三章 戦争が始まった
強まる戦時色そして開戦
昭和十七年版の『児童年鑑』
東京初空襲
戦争と国民生活
厳しくなる戦局と生活
学童疎開に行く
貧しくなった食卓
防空壕を掘る
B29を見た
激化する空襲
焼夷弾の実態
第四章 昭和二十年という年
運命の昭和二十年
戦時下の正月
写真屋さんの芋糖
インドもビルマも遠かった
寒い冬に不吉なニュース
空襲下の日常
三月十日の大空襲
大空襲の後
第五章 大空襲下の東京
緊迫する戦況
強制疎開という破壊
学校がなくなった
周囲が火の海になる
焼け跡の風景
降伏したら殺される
先行の見えない戦況
どんな暮らしをしていたか
アメリカ軍の宣伝ビラ
第六章 家族への召集令状
召集令状が来た
寺子屋の復活
空襲は空の活劇
兄の出征
沖縄戦の最後
無視されたポツダム宣言
黙々と壕を掘る
新型爆弾とソ連の参戦
第七章 戦争が終わった
玉音放送を聞く
それぞれの玉音放送
戦争は急に止まれない
戦後の始まり
空から始まった占領
相次ぐ復員
鬼畜米英という虚像
去る者と来る者
アメリカ兵を見た
友だちが帰ってきたアメリカ兵のジープにハロー
第八章 闇市とインフレ
餓死者を見た
闇市の始まり
教科書に墨を塗る
昭和二十年の年末
変わったものと変わらぬもの
昭和二十一年が明けた
インフレと民主主義
忘れられない先生
預金封鎖と新円の発行
新鮮だった共産党
第九章 学校と空腹と買い出し
中学受験と卒業式
入学試験と総選挙
飯炊き担当と食糧事情
英語と漢文の特訓
大人の学校の入学式
食糧メーデーと食糧休暇
買い出し列車は命綱
第十章 戦後の旅と家業の再開
昭和二十一年戦後の旅(一)
昭和二十一年戦後の旅(二)
昭和二十一年戦後の旅(三)
昭和二十一年戦後の旅(四)
食糧難続く
DDTと家業の再開
インターハイの蹴球
昭和二十一年秋の東京
電産ストとインフレ激化
昭和二十二年の正月
第十一章 廃墟の中から復興
不逞の輩と二・一ゼネスト
立春に卵が立つ話
家業の繁栄と関東大水害
値上げ三・五倍の時代
続くインフレと凶悪事件
焼けビルの住人
遅れて来た悪童時代
野ばら社の『児童年鑑』昭和二十四年版
インフレの終焉
資料・空襲の実像(その一)
空襲の実像(その二)