図書目録シ ノ ドウシンエン資料番号:000053472

死の同心円

サブタイトル
名著復刻シリーズ;2 長崎被爆医師の記録
編著者名
秋月 辰一郎 著
出版者
長崎文献社
出版年月
2010年(平成22年)6月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
284p,挿図,肖像,地図
ISBN
9784888511544
NDC(分類)
916
請求記号
916/A38
保管場所
閉架一般
内容注記
本文は初版(講談社刊)を底本とし、原文表記を長崎文献社基準にしたがって改訂 参考文献:p283 秋月辰一郎氏略年譜:p284
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

口絵 泰山木は残った
復刊によせて (元長崎大学学長・土山秀夫)
はじめに(昭和四十七年記)
 
第一章 浦上の丘に立ちて
二十七年後の爆心地
十字架山の神学校
召集令状を受けた日
接収にきた横暴な軍人
病院にも敗色ただよう
 
第二章 迎えた運命の日
閃光が走ったとき
熱い!水をくれ
悪魔の爪におびえて
焼けただれた亡者の列
奇妙な宴
寝られぬ夜
 
第三章 死の街の被害者とともに
死の街で診療を開始
肉のちぎれた手で子どもを
やり場のない悲しみと怒り
恐ろしい放射能とも知らずに
高原先生の号泣
背中にささった無数のガラス片
呻きと懇願の声がこだまして
傷の中にびっしりの蛆が
自分もどこかへ消えたい
失うものはなにもないんだ
 
第四章 しのびよる悪魔の手
ふしぎなアルコール療法
あぶらの浮いた水を
医大の学長も帰らぬ人に
確実に迫りくる死の恐怖
記録的な豪雨が洗い清めた
アメリカから来た医師
九大調査団の乱暴な結論
二度目の大雨
恐怖は台風とともに去る
 
第五章 小さな診療所
アルカンタラ修道士のハンマー
帰ってきたプルダン神父
永井先生との再会
はじまった原爆後遺症の恐怖
なぜメチルなんか飲んだ!
〝原爆〟の二字はないが
 
第六章 復興の槌音がひびく
一年目のあの日
浦上天主堂の復活
自分たちの手で病院を
小雪のなかで棟上げ
病院をやめて山にはいる
村井看護婦との結婚
 
第七章 長い歳月が流れても
ふたたび前の病院に
仏教徒からカトリック教徒へ
いまでもあのときの創あとが
いくたびかめぐる暑い夏
 
父のこと (藤信子(長女))
 
解説 秋月辰一郎『死の同心円』―現代の古典(高橋眞司(哲学者))
 
秋月辰一郎年譜

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