帝国陸軍見果てぬ「防共回廊」
- サブタイトル
- 機密公電が明かす、戦前日本のユーラシア戦略
- 編著者名
- 関岡 英之 著
- 出版者
- 祥伝社
- 出版年月
- 2010年(平成22年)3月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 313p
- ISBN
- 9784396613594
- NDC(分類)
- 319.1022
- 請求記号
- 319/Se38
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 参考文献:p291-307
- 昭和館デジタルアーカイブ
主要参考文献目録
索引
まえがき
第一章 防共回廊の源流―チベットとモンゴル
破壊された仏像
輪廻転生
ダライ・ラマ十四世法王との会見
大東亜戦争中に極秘来日したチベット政府代表団
東條英機の密命―「西北シナに潜入せよ」
帰還命令を無視した諜報員・西川一三の行動原理
ラサで聞いた「日本全滅」
日本人と見破った唯一の相手とは
GHQの出頭命令と、自ら遺した手記
諜報員の戦後
チベットに潜入した日本人諜報員は、なぜモンゴル人に偽装したのか
満洲国建国の源流―満蒙独立運動
満洲事変の背景にあった「防共」
松室孝良大佐の「蒙古国」独立構想
「大東亜政策を容易にす」―日本を中心とする「環状連盟」とは
モンゴル自治運動の指導者、徳王
インド人諜報員、コード名「満洲国ナイル」
悲劇の王、ダリジャヤ
なぜ林銑十郎は「赤化」に敏感だったのか
防共回廊構想の思想的源流
「活仏」に色めき立った関東軍
第二章 イスラームと帝国陸軍―回民(中国ムスリム)
知られざるイスラーム系民族「回民」とは
対ソ戦略から対中戦略へのシフト
大川周明と日本の「イスラーム元年」
大日本回教協会創立―防共回廊構想の「思想」と「企画」の結節
「日本封じ込め」に対抗するイスラーム圏との貿易推進
日本人ムスリム諜報員、小村不二男
諜報将校・茂川秀和の知られざる生涯
「漢人の策動あり」
中国を震撼させた日本のイスラーム工作
極東と近東を結ぶ、壮大な世界戦略
孫文から蒋介石へ連なる大漢民族主義
毛沢東は回民にどう対処したか
イスラームを制する者が中ソを制する
結ばれた線―子息が語る茂川秀和
『肉体の悪魔』と『棗の木の下』の舞台
北京収容所
覆った死刑判決
茂川秀和の戦後
「高を括っていたらとんでもないことになる」
永遠の沈黙
第三章 機密公電が明かす世界戦略―ウィグル
たどり着けなかった地―東トルキスタン独立運動の源流
ウィグル人による独立国家の意義
オスマン朝末裔の擁立計画
廣田弘毅外相宛―カブール発極秘公電
「アジア人のアジア」―防共回廊の最適のパートナーとは
明かされた漢人支配の過酷な実態
幻の東トルキスタン独立計画
大川周明が気づいていた、アフガニスタンの地政学的重要性
防共回廊構想の全体像―「空のシルクロード」計画
亡命ウィグル人の日本での足跡
彼らがモンゴルへ送り込まれた理由とは
スターリンの冷酷な仕打ち
中国共産党支配下のウィグル抵抗運動をたどる―一九五〇年代
「千年の古都」が破壊の危機にさらされている
漢人暴徒が繰り広げた野蛮な光景
大アジア主義と防共回廊構想の現代的意味とは
「愛する民族よ、過去から教訓を得よ」
参考文献
あとがき
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626

