歌われたのは軍歌ではなく心の歌
はじめに(日野原重明)
I ニューギニアの前線にとり残されて
ダイナマイトまで食べたシベリア抑留の飢餓地獄(阿波野朝宏)
東洋鬼と言われて(鈴木總子)
敗け戦の実像(村田清)
北満で迎えた敗戦(鼻岡八重子)
「はあぶる丸」でトラック島へ(清水真夫)
ニューギニアの前線にとり残されて(宇多田正純)
召集、復員、ある兵士の軌跡(森友行)
古都奈良で迎えた敗戦前後の日々(永井津枝)
II 学徒動員から出征へ
戦争をいかに語り伝えるか(本間久雄)
歌われたのは軍歌ではなく心の歌(藤原剛)
中国人の中で暮らした六年間(藤村英子)
原爆被爆者の地獄の苦しみ(小俣幸子)
死と背中合わせのバシー海峡漂流三十時間(瀬戸忠信)
三日間の花嫁(川面万里子)
怒りと嘆きの底から(夏地弥栄子)
中島飛行機製作所空爆の惨状(濱田毅一)
音楽に国境はない(鈴木康雄)
戦争のない世界を(渡辺サダコ)
生命の灯(中山ふみ)
学徒動員から出征へ(河住正雄)
戦後五十七年、あの若者たちの命を想う(五十嵐文)
中国と出会い、考えたこと(小島正喜)
戦中・戦後の食べもの事情(福田幸子)
「戦争体験を語り継ぐ」ことの大切さ(畑中九州生)
III 戦争の影を落とした青春
大連に生まれて―波瀾の五十六年(福久一枝)
いのち翔るごとく、東京大空襲(田部穆)
戦争の影を落とした青春(蟹江緋沙)
鎮魂、航空基地・木更津で(草薙照子)
一瞬のうち(江口美代子)
終戦当時、父の診療所でのこと(濱地習子)
体重半減の抑留生活(市ノ瀬正人)
十八歳の夏(須田昭治)
メリーさんへの手紙(田和久美)
無言の再会(清水照子)
ある死刑囚の日記(大濱有子)
広島陸軍被服廠での原爆体験(金田司)
IV 母の祈りは時空を超えて
学徒勤労動員の名で労働を強いられた十代(井上園子)
上野駅のまっ白なおにぎり(管野和子)
なぜこんな目に…(高崎功一)
生涯消えることがない体験(岩田尚子)
母の祈りは時空を超えて(徳植弘幸)
父の遺言書(堀之内誠)
終章 日野原重明「私の戦争体験」