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江田島海軍兵学校究極の人間教育

サブタイトル1~10
編著者名
徳川 宗英 著
出版者
講談社
出版年月
2006年(平成18年)12月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
282p
ISBN
4062137224
NDC(分類)
397.07
請求記号
397.07/To36
保管場所
開架一般
内容注記
主な参考資料:p280‐282
和書
目次

はじめに――人間教育とリーダーの理想の姿
 
序章 最後の生徒
世界に三大兵学校
宮さまのお相手を
建造中の戦艦「大和」が見えた裏山
「江田島にはよい思い出しかない」
 
第一章 海軍教育の真髄
シーマンシップとは何か
「五分前の待機」の秘密
遵守すべき三つのS
しのびよる軍国主義
帝都を震撼させた事件
太平洋戦争の勃発
江田島に新風を吹き込んだ校長
自尊心が生まれる教育
一人の天才を育てるよりも
「覚える」より「考える」
読書は何のためにするか
思考力を養うための八ヵ条
語学のセンスを磨く方法
鉄拳修正は是か非か
海軍と陸軍の行儀のよさは
時局に迎合しなかった人物
 
第二章 士官である前に紳士たれ
海軍学校の生みの親は徳川幕府
「アメリカ海兵隊とは違う」
環境は人をつくる
山本権兵衛の決断
「藩閥」を廃した「日本海軍育ての親」
東郷平八郎「プレゼンテーションの極意」
「海軍きってのエリート」秋山真之の勉強法
戦略・戦術・戦務は三位一体
「努力する天才」が残した言葉
「軍神」広瀬武夫が教えるリーダーの資質
海軍はコスモポリタン
ジェントルマン教育の基本
紳士の条件
海軍を陰で支えた機関科と主計科
日本人に欠けているものを教える教育
士官のマナー集『礼法集成』
国際人として恥ずかしくない振る舞いとは
コミュニケーションを円滑にする十九ヵ条
徳・知・体の三つのバランス
広い教養と強い意志があると
 
第三章 ジェントルマンシップと武士道
イギリス流がなぜ根づいたか
多彩な学科と過酷な訓練
究極のノブレス・オブリージュ
凝縮されたジェントルマンシップ
もっとも恥ずべき行為とは
忠誠心を育てる団体スポーツ
自己を律する者だけが享受するもの
敵方の本の活用法
訓育の基本とされた「分隊制度」
土曜と日曜の江田島生活
江田島の生徒とイギリス人が理想とする紳士像
短期決戦型の日本と持久戦型のイギリス
 
第四章 アメリカ海軍のエリート養成術
アナポリスの統率力を養うシステム
海軍学校創設のきっかけとなった事件
一年中競い合う中隊
四年間で三割が脱落
モットーは「偽らず、盗まず、欺かず」
リーダーシップとフォロアーシップ
「組織」と「管理」のとらえ方
問題解決のための三つの指針
リーダーに求められるモラルとセンス
対人関係で注意すべき「十三の過失」
 
第五章 江田島の極意
リーダーに必要な四つの基本条件
新たな世界へ踏み出すときの五つの心得
東京大空襲の悲劇
戦時下の『皇帝円舞曲』
兵学校という「安全な場所」
チームワークを養う分隊制度
マン・トゥー・マン指導の三つのメリット
英英辞典の活用
海軍と陸軍の戦争に対する姿勢
なぜ鏡の前に立つか
スマートな制服の意味
我慢を強いるだけでは人は育たない
江田島でしみついた習慣
一生使える技術とは
海軍と陸軍の清潔度
掃除と人品の関係
自由時間のすごし方
「五省」―一日の終わりに自らを省みる
限界を超えるための運動
訓練もスマートに
野外訓練で実感した戦場
モノよりも人を大切にした海軍
どんなに格好が悪くても生き延びろ
 
第六章 失敗から何を学ぶか
悪化する戦局のなかで
原爆投下の瞬間
事前に知らされていた玉音放送
人は環境に左右される生き物
広島の惨状
戦闘機の機銃に見る日米の合理性
疎開した学生が操ったレーダー
「無形の実力」か「数」か
組織の存亡を決める能力
指揮官の短慮が招いた悲劇「インパール作戦」
日本陸軍創設以来はじめてのこと
日本人が「想定外」に出会ったとき
日独に見る陸海軍の関係
なぜ重油タンクを爆撃しなかったか
「逃げるが勝ち」の道もある
ライバルにも礼節を――鈴木貫太郎首相の弔辞
少数意見を黙殺する危険
責務をまっとうし、結果を出したら去る
昭和二十年八月九日の閣議で
多数決で結論を出してはいけない
マネジメントは「小魚を煮るように」
海軍兵学校の終焉
最後の校長訓辞――やがて日本の光明となれ
江田島と七七期生のその後
 
第七章 いまも生きる江田島の教え
背広に対する日本人の誤解
一見してエレガントでない日本人
紳士道の裏表
日本人の悪い癖
歴史を知らない日本人が陥る罠
過去を分析して現代の教訓に
歴史を知ると見える「いま」
敗戦で捨て去られたもの
日欧で異なる戦争のモニュメント
戦争が暴き出す人間の欲望
行動や外見をひかえめにすると
欲望は「腹八分目」に
及ばざるは過ぎたるよりまされり
 
主な参考資料