日本軍政下のアジア

序章　軍票被害調査の旅へ
　
I　中国戦線の物資争奪戦
持久戦下の占領政策
通貨をめぐる戦争
法幣のつよさの秘密
物資争奪戦の展開
仏印進駐と「大東亜共栄圏」
　
II　南方軍政とはどのようなものだったか
戦端ひらく―緒戦の勝利
軍政機構をどうつくったか
物資動員計画と資源開発
初期軍政と軍票
現地自活政策と民衆の組織化
　
III　「大東亜共栄圏」の実像
破局――敗戦への道
「動脈」＝海上輸送の破綻
開発計画の磋跌
強制的労働力移動政策とロームシャ
歯止めのない通貨濫発
民衆の抵抗と日本の懐柔策
日本軍政の終焉
　
IV　戦後処理をめぐって
日本の軍事占領とは何であったのか
戦後賠償と軍票処理
あらたなアジア関係をもとめて
　
終章　ふたたび被害調査の旅へ
　
あとがき
　
参考文献