小さな「長征」

プロローグ
　
放浪の旅へ
私の「終戦」
拉致された私たち
八路軍に軟禁される
戦火に追われて
馬車をねぐらに
馬車が転覆する
　
優しい大地
中国人の生活
お米のご飯は張さんの思い出
●（かん）のぬくもり、家のぬくもり
私たちは小八路
別れと出会い
　
父の仕事
天然痘
初めて接触した中国人
菌の保存に苦労する
　
鴨緑江を越えて
父の怒り
「ありなれ」の岸辺
袋の底の村
飢えが迫る
　
愛犬クリ
湖を渡るクリ
魚を獲り、蛙を食べる
クリは土煙の彼方へ
　
逃亡計画
赤犬
父、逃亡を図る
夜明けよ、早くこい
　
再び、中国へ
貨車の旅
太陽は鴨緑江を照らす
中国のにおい
私の家は輯安駅
　
残留日本人
医療に従事する人たち
「オレ、ニホンゴシッテル！」
鬼子
衛平と小侯
　
束の間の安らぎ
いそがしい大夫
命たくましく
「家出」
「赤い」カササギ
　
死と生と
土地改革の足音
コウノトリは夜に来る
八路軍の女兵士
　
悲しみのあとに
輯安を去る日
鴨緑江を下る
安東に立つ
俊坊の死
中華人民共和国
　
エピローグ