図書目録テンノウ ト トッコウタイ資料番号:000052748

天皇と特攻隊

サブタイトル
編著者名
太田 尚樹 著
出版者
講談社
出版年月
2009年(平成21年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
262p
ISBN
9784062158749
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/O81
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献:p261‐262
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

まえがき
 
第一章 特攻を知らされた天皇
昭和二十年元日の天皇
特攻隊員最後の料理
「しかしよくやった」
省かれた天皇の文言
現地に伝わらなかった天皇の真意
裏目に出た天皇の心優しさ
「天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス」
天皇の政治的アクション
「闘う天皇」の焦り
初の特攻となったレイテ決戦
参謀たちの“死の美学”
 
第二章 第一陣発進
特攻を告げる司令長官の沈黙
悲劇のはじまり
ぼかされた責任の所在
特攻隊員と指揮官の人選
白羽の矢を立てられた男
送り出す側の本心
両親、新妻への遺書
「行くのか、行かんのか!」
命名「神風特別攻撃隊」
特攻隊の「編成命令書」
いざ、作戦決行
隊員たちのあなどれない素顔
今生の別れの水杯
最初の特攻は全機帰投
大和、武蔵、金剛…日本艦隊は苦戦続き
神業による大戦果
特攻はさらに次のステップへ
 
第三章 統率の外道
「戦争は経済学」から生まれた答え
創案者は誰なのか
「一億玉砕」へ
二千万人出せ
逆転していた日米の差
究極的戦術選択へのプロセス
山本五十六なら特攻を許可したか
操縦技術としての特攻
特攻と切腹
『武士道』にみる日本人の死生観
特攻隊員にとっての天皇
 
第四章 大西瀧治郎―特攻のスイッチを押した男
丹波の寒村農家に生まれる
航空指揮官の素養
エリート意識はまるでなし
「真珠湾をやったのはまずかった」
運命の比島へ
峻厳な合理性と人間的な優しさ
坂口安吾、大佛次郎ら文学者の特攻観
二十二歳にして「人生は水泡の如し」
「命令するのが恥ずかしい」
特攻は“志願だった”のトリック
上官たちのそれぞれの戦後
 
第五章 関行男―若き“特攻第一号”の足跡
“貧困”“不自然な家庭環境”をバネに
憧れの兵学校での洗礼
卒業後、はや戦場へ
鬼教官の結婚
覚悟を決めて第一線へ
関行男が選ばれた理由
“軍神”の壮絶な最期
 
第六章 特攻に行く者と行かせる者
「反対したらぶった斬る」
特攻を続けた大西の嘆息
特攻の艦のような存在
幻の特攻ゼロ号
海兵出身者を第一号に
「学徒兵出身」の特攻
特攻に潜んだ戦場心理
「カミカゼ恐るべし」
『雲ながるる果てに』
特攻隊員の遺児の思い
出撃を「待つ」苦しみ
遺書に垣間見る青春像
死を受け入れるまでの苦悩
特攻基地への慰問団
「学生を遊ばせておく余裕はない」
職業軍人と学徒兵上がりの大きな溝
書類だけの東大法学部入学
学徒兵の変心の深層
米国に劣る生命に対する尊厳
大西瀧治郎と“竹槍事件”
 
第七章 システムの軋みが生んだ奇形
特攻は、敗戦後の国民の士気高揚のため
天皇の存在が不可欠
米軍の特攻対策
特攻の本質とは
 
第八章 特攻は戦争の弔鐘
毒をもって毒を制する人事
米内海相の怒りの矛先
天皇の意思に従うか、抵抗するか
突然の御前会議
最後の御聖断下る
割腹直前に書かれた大西の遺書
特攻とは何だったのか
 
あとがき
 
参考文献

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