図書目録シベリア ヨクリュウ資料番号:000052747

シベリア抑留

サブタイトル
未完の悲劇 岩波新書;新赤版1207
編著者名
栗原 俊雄 著
出版者
岩波書店
出版年月
2009年(平成21年)9月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
v,211,3p
ISBN
9784004312079
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Ku61
保管場所
閉架一般
内容注記
主な参考文献:巻末p1‐3
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

第1章 発端
十五年戦争末期の満州
「五族協和」「王道楽土」
「無敵」関東軍
ソ連に講和の仲介役を依頼
最悪の結末
消えた才能
「特攻」
軍事優先、民間人は犠牲
犠牲は居留民の自己責任は?
 
第2章 移送
降伏勧告の「勅語」
「停戦協定」
ジャリコーヴァ密約?
ソ連はなぜ日本人を抑留したのか
旧ソ連要人の証言
「捕虜」か「抑留者」か
敗退街道
「トウキョウ、ダモイ」
いまだ不明な抑留者、死亡者数
捕虜たちが造った収容所
 
第3章 三重苦
飢え
飢えが精神を破壊
射殺
日本人同士の争い
水と命を引き換えに
搾取システムとしての収容所
極寒
命を奪う重労働
労働力診断としての健康診断
ノルマ
日本人の勤労が日本人を苦しめる
死者を送る焚き火
死者は一九四五―四六に集中
自殺・自傷・後遺症
 
第4章 民主化運動
幻想の「大日本帝国」
徹底した思想教育と「日本新聞」
「革命」を呼びかける檄文
「日本新聞」宣伝部
「アクチブ」の役得
アクチブの権限
「反ファシスト委員会」委員長
解任
「堂々たる捕虜ぶり」
吊し上げ
吊し上げる側
密告
面従腹背
スターリンへの感謝状
帰国後のアクチブたち
民主化運動の役割
 
第5章 帰国
引揚げの開始
ソ連による協定破り
「日本海名簿」
「赤い帰還者」
「シベリヤ帰りはアカ」
米ソの駆け引き
「戦犯」たち
取り調べと裁判
洋服ダンス
独裁者の死と希望
ハバロフスク事件
落胆
「帰還促進運動はソ連に利した」
帰らなかった日本人
識者たちのシベリヤ抑留観
 
第6章 裁判
支払われぬ労賃
「全抑協」の訴訟と敗訴
「蟷螂の斧」
「元日本人」による訴訟
ソ連・ロシア大統領の態度
国会の論戦
「慰めではなく謝罪を」
補償―他国の場合
最後の慰めは「旅行券一〇万円」
 
第7章 闘争
守るべきは国民より国体
関東軍首脳が労働力提供を申し入れ
相次ぐ重要文書の発見
帰還者三〇人・平均八二・八歳の提訴
「解決済みの問題の蒸し返し」
「死んだっていい。闘う」
遺影
「奴隷のまま死ねない」
抑留者三団体の対立
 
第8章 遺族
六三年ぶりの再会
命日が変わった
時間の壁、言葉の壁
DNA調査―六〇年目の身元判明
父は銃殺されていた
後悔
 
第9章 慰霊
国の遺骨収集事業
霞が関の遺骨七〇〇〇柱
慰霊墓参団
二年間、戦友を埋め続けた
「安らかに」とは言えない
荒れてゆく墓地
今後は誰が?
 
第10章 終わらない「シベリヤ抑留」
「生き残った者は加害者」
「本当のシベリヤ」伝える
「無名戦士」
刻印された記憶
 
あとがき
主な参考文献

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